PE7-038|公共・政治経済 対策問題
A国では衣料品1単位の生産に10人、食料品1単位の生産に20人の労働が必要で、労働者は30人いる。B国では衣料品1単位に60人、食料品1単位に40人が必要で、労働者は100人いる。特化前は各国が両財を1単位ずつ生産していた。比較生産費説に従い、A国が衣料品、B国が食料品に完全に特化した場合の両国合計の生産量として正しいものはどれか。
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正解: 1
正解
衣料品3単位、食料品2.5単位となり、特化前より全体の生産量が増える
この問題のポイント
特化後の生産量を労働者数÷労働投入量で計算し、特化によって世界全体の生産量が増えることを数値で確認する計算問題。
解説
特化前の生産量は、両国とも衣料品1単位・食料品1単位ずつなので、合計は衣料品2単位・食料品2単位である。
特化後を計算する。
- A国は30人全員を衣料品に投入: 30÷10=3単位
- B国は100人全員を食料品に投入: 100÷40=2.5単位
よって合計は衣料品3単位・食料品2.5単位となり、特化前(2単位・2単位)に比べ、衣料品は1単位、食料品は0.5単位増加する。同じ労働量のままで世界全体の生産が増えるのが国際分業の利益であり、両国は貿易でこの増加分を分け合うことができる。
なお比較優位の確認として、A国内の衣料品の相対費用は10÷20=0.5、B国内は60÷40=1.5なので、A国が衣料品、B国が食料品に特化するのが正しい方向である。
ひっかけポイント
「生産量は変化しない」が理論の核心を否定する定番のわな。労働者総数を各財の必要労働量で割るだけの単純計算だが、特化の方向を逆にすると生産量はむしろ減る。
選択肢の確認
①「衣料品3単位、食料品2.5単位となり、特化前より全体の生産量が増える」
✅ 正しい。
正解。A国は30人÷10人で衣料品3単位、B国は100人÷40人で食料品2.5単位。特化前の計2単位・2単位より全体の生産量が増える。
②「衣料品2単位、食料品2単位のままで、生産量は変化しない」
❌ 誤り。
誤答理由: 特化によって同じ労働量でも生産量は増える。変化しないなら国際分業の利益は存在しないことになり、理論の核心を否定している。
③「衣料品4単位、食料品3単位となる」
❌ 誤り。
誤答理由: 衣料品はA国の30人÷10人で3単位、食料品はB国の100人÷40人で2.5単位。4単位・3単位という計算は労働者数か投入量を誤っている。
④「衣料品1.5単位、食料品5単位となる」
❌ 誤り。
誤答理由: 特化の方向を逆にした計算である。A国が食料品なら30÷20で1.5単位にしかならず、全体の生産はむしろ減ってしまう。
覚えるポイント
- 特化後の生産量=労働者総数÷1単位あたり必要労働量
- 特化により世界全体の生産量が増える
- 増加分の分配が貿易の利益になる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。