PE7-037|公共・政治経済 対策問題
A国では衣料品1単位の生産に80人、食料品1単位の生産に90人の労働が必要であり、B国では衣料品1単位に120人、食料品1単位に100人の労働が必要である。比較生産費説に従った場合の特化の在り方として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
A国は衣料品に、B国は食料品に特化する
この問題のポイント
労働投入量の表から国内での相対比(機会費用)を計算し、比較優位の財を判定できるかを問う計算問題。
解説
まず確認すると、A国は衣料品(80人対120人)でも食料品(90人対100人)でもB国より少ない労働で生産できる。つまりA国は両財に絶対優位を持つ。それでも貿易の利益は生じる、というのが比較生産費説である。
判定は国内での生産費の比率で行う。
- A国内: 衣料品1単位の費用は食料品の80÷90=約0.89単位分
- B国内: 衣料品1単位の費用は食料品の120÷100=1.2単位分
A国は衣料品を相対的に安く(0.89<1.2)生産でき、衣料品に比較優位を持つ。逆に食料品はB国の方が相対的に安い(100÷120=約0.83<90÷80=約1.13)ので、B国は食料品に比較優位を持つ。
したがって、A国は衣料品、B国は食料品に特化して交換すれば、両国とも特化前より多くの財を消費できる。
ひっかけポイント
絶対優位の国が「両方作ればよい」とする選択肢が最大のわな。比較するのは国どうしの労働量ではなく、各国内での二つの財の比率である。
選択肢の確認
①「B国はどちらの財の生産にも特化することができない」
❌ 誤り。
誤答理由: B国も相対的に得意な食料品に特化できる。絶対劣位でも比較優位の財は必ず存在する。
②「A国は衣料品に、B国は食料品に特化する」
✅ 正しい。
正解。A国内の衣料品の相対費用は80÷90で約0.89、B国内は120÷100で1.2。A国は衣料品に、B国は食料品に比較優位を持つ。
③「A国は食料品に、B国は衣料品に特化する」
❌ 誤り。
誤答理由: 特化の方向が逆である。食料品はB国の方が相対的に安く(100÷120<90÷80)、A国の比較優位は衣料品にある。
④「A国は両財とも少ない労働で生産できるので、両財を生産し貿易は行わない」
❌ 誤り。
誤答理由: A国が両財に絶対優位を持っていても、相対的に得意な財に特化すれば貿易利益が生じる。これこそ比較生産費説の核心である。
覚えるポイント
- まず各国内で二財の生産費の比率を計算する
- 相対的に費用の低い財に比較優位がある
- 両財に絶対優位を持つ国にも特化の利益がある
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。