PE9-017公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(1) 貿易と国際収支

A国ではぶどう酒1単位の生産に80人、毛織物1単位の生産に90人が必要であり、B国ではぶどう酒1単位に120人、毛織物1単位に100人が必要である。比較生産費説に従うとき、両国が特化すべき財の組合せとして正しいものはどれか。

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正解: 2

正解

A国はぶどう酒に、B国は毛織物に特化する

この問題のポイント

リカードが用いた設例そのものを使った特化の判定問題。国内での費用の比率(相対価格)を比べて比較優位を見つけられるかが核心。

解説

まず絶対優位を確認すると、A国はぶどう酒(80人対120人)でも毛織物(90人対100人)でもB国より少ない人数で生産でき、両方に絶対優位を持つ。それでも特化と貿易の利益は生じる。
判定は各国内での費用の比率で行う。

  • A国:ぶどう酒80人は毛織物90人より少ない → ぶどう酒が相対的に得意
  • B国:毛織物100人はぶどう酒120人より少ない → 毛織物が相対的に得意
    したがってA国はぶどう酒、B国は毛織物に特化する。特化前は両国合計でぶどう酒2単位・毛織物2単位だった生産が、労働力を移して特化すると、同じ総労働量でぶどう酒は170人分で2単位余り、毛織物も2単位余りを生産でき、世界全体の生産量が増加する。これが貿易の利益である。

ひっかけポイント
絶対優位のA国が全部作ればよい、とする誤答が定番。国ごとの縦の比較ではなく、各国内での2財の費用比較で判定する。

選択肢の確認

①「A国が両方の財を生産し、B国は生産をやめる」
誤り。
誤答理由: A国が両財に絶対優位を持つのは事実だが、比較生産費説では絶対優位国も相対的に得意な財に特化し、B国にも特化すべき財が残る。B国の生産停止は理論の否定である。

②「A国はぶどう酒に、B国は毛織物に特化する」
正しい。
正解。A国内ではぶどう酒(80人)が毛織物(90人)より少ない労働で作れ、B国内では毛織物(100人)がぶどう酒(120人)より少ない労働で作れるため、A国はぶどう酒、B国は毛織物に比較優位を持つ。

③「A国は毛織物に、B国はぶどう酒に特化する」
誤り。
誤答理由: 各国内の費用比較と逆の割り当てになっている。A国で相対的に得意なのはぶどう酒、B国で相対的に得意なのは毛織物である。

④「両国ともぶどう酒に特化する」
誤り。
誤答理由: 両国が同じ財に特化すると、もう一方の財の生産が世界からなくなり分業と交換の利益が成り立たない。

覚えるポイント

  • 特化の判定は各国内の生産費の比率で行う
  • A国(80人・90人)はぶどう酒、B国(120人・100人)は毛織物
  • 特化と貿易で世界全体の生産量が増える

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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