PE6-012公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

独占の形態のうち、同一産業の複数の企業が独立性を保ったまま、価格や生産量について協定を結ぶものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

カルテル

この問題のポイント

独占の3形態の区別を問う問題。「独立したまま協定=カルテル」「合併して一体化=トラスト」「持株会社などによる支配=コンツェルン」で判別する。

解説

企業が競争を避けて市場を支配する形態には、古典的に3つの型がある。

  • カルテル(企業連合): 同一産業の企業が独立性を保ったまま、価格・生産量・販路について協定を結ぶ。価格カルテルや入札での談合がその例である
  • トラスト(企業合同): 同一産業の企業が合併などで一つの企業体になり、市場を支配する
  • コンツェルン(企業連携): 持株会社や金融機関が株式保有を通じて、異なる産業の多数の企業を傘下に支配する。戦前の財閥がこの典型である
    カルテルは競争を直接制限するため、日本では独占禁止法不当な取引制限として禁止しており、公正取引委員会が課徴金などで取り締まる。
    なおコングロマリットは、異業種の企業を合併・買収して多角化した複合企業のことで、独占の協定形態とは区別される。

ひっかけポイント
カルテル・トラスト・コンツェルンの3形態の定義の入れ替えが最頻出。「独立を保つか」「合併するか」「株式で支配するか」で見分ける。

選択肢の確認

①「コングロマリット」
誤り。
コングロマリットは異業種の買収・合併による複合企業のことであり、価格協定という独占の協定形態ではない。

②「カルテル」
正しい。
正解。カルテルは同一産業の企業が独立性を保ったまま価格・生産量などの協定を結ぶ形態で、独占禁止法が不当な取引制限として禁止している。

③「トラスト」
誤り。
トラストは複数企業が合併などで一つの企業体になる企業合同であり、独立性を保つカルテルとは異なる。

④「コンツェルン」
誤り。
コンツェルンは持株会社などが株式保有を通じて多産業の企業を支配する形態で、戦前の財閥が典型である。

覚えるポイント

  • カルテル=独立企業間の協定(独禁法で禁止)
  • トラスト=合併による企業合同
  • コンツェルン=持株会社などによる多産業支配(財閥型)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

PE6-011PE6-013