PE6-011|公共・政治経済 対策問題
情報の非対称性についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
売り手と買い手の持つ情報に格差があるため、中古車市場などで質の悪い商品ばかりが出回ることがある
この問題のポイント
情報の非対称性と逆選択を問う問題。中古車市場(レモン市場)の例で、質の悪い財が残るメカニズムを理解しているかがカギ。
解説
情報の非対称性とは、取引の当事者の間で、持っている情報に格差がある状態をいう。市場の失敗の一類型である。
有名な例が中古車市場である。車の本当の状態は売り手だけが知っており、買い手には見分けがつかない。買い手は品質を疑って平均的な価格しか払おうとしないため、良質な車の持ち主は売るのをやめてしまい、市場には質の悪い車(レモン)ばかりが残る。このように、情報格差のせいでかえって悪い商品や取引相手が選ばれてしまう現象を逆選択という。
保険市場でも、健康状態を知る加入者側と保険会社の間に情報格差があり、同種の問題が起こる。
対策としては、クーリング・オフや製造物責任法(PL法)、食品表示などの消費者保護制度、資格・認証制度、情報開示の義務づけがある。
ひっかけポイント
非対称性は「情報産業の話」ではなく、あらゆる市場で起こる情報格差の問題。逆選択=「良い財が市場から消える」という帰結まで問われる。
選択肢の確認
①「情報産業だけで起こる現象で、モノの市場では発生しない」
❌ 誤り。
情報の非対称性は中古車・保険・労働市場などあらゆる市場で起こり、情報産業に限られない。
②「買い手が売り手より常に多くの情報を持っている状態をいう」
❌ 誤り。
非対称性は通常、商品の品質を知る売り手側が情報優位に立つ場合が典型であり、買い手が常に優位というのは定義に反する。
③「売り手と買い手の持つ情報に格差があるため、中古車市場などで質の悪い商品ばかりが出回ることがある」
✅ 正しい。
正解。中古車市場では売り手だけが品質を知るため、買い手は平均的な価格しか払わず、良質な車が市場から退出して質の悪い車が残る逆選択が起こる。
④「すべての市場参加者が完全な情報を持っている状態をいう」
❌ 誤り。
全員が完全な情報を持つのは完全競争市場の仮定であり、情報の非対称性はその仮定が崩れた状態を指す。
覚えるポイント
- 情報の非対称性=売り手と買い手の情報格差
- 中古車(レモン)市場の逆選択が代表例
- 対策は情報開示・消費者保護制度など
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。