PE6-010公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

フリーライダー問題についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

費用を負担せずに公共財などの便益を受けようとする人が現れ、必要な財の供給が困難になる問題

この問題のポイント

フリーライダーの定義を問う問題。公共財の非排除性と結びつけて「払わずに使う人が出る→供給が成り立たない」と理解していれば解ける。

解説

フリーライダー(ただ乗りする人)とは、費用を負担しないまま財・サービスの便益だけを受ける人のことをいう。
この問題が起こるのは、財に非排除性がある場合である。たとえば堤防が完成すれば、建設費を出さなかった住民も洪水から守られる。それなら自分は払わずに他人に任せよう、と皆が考えると、資金が集まらず堤防そのものが造られなくなってしまう。
つまりフリーライダー問題は、公共財が市場では過少にしか供給されないことの直接の原因であり、市場の失敗の典型である。
解決策は、政府が強制的に租税を徴収し、それを財源に公共財を供給することである。納税が法的義務とされる理由の一つは、このただ乗りを防ぐ点にある。
身近な例では、町内会の清掃活動や労働組合の活動などでも、参加せずに恩恵だけ受けるただ乗りが問題になる。

ひっかけポイント
フリーライダーは「無賃乗車」の比喩だが、交通機関に限らず費用負担を逃れて便益を得る行動全般を指す。公共財・非排除性とセットで問われる。

選択肢の確認

①「企業が労働者を無償で働かせる問題」
誤り。
フリーライダーは無償労働の問題ではなく、費用を負担せずに便益を受ける行動の問題である。

②「政府が税金を取りすぎて消費が落ち込む問題」
誤り。
税の取りすぎによる消費の落ち込みはフリーライダーの定義とは無関係である。むしろ租税はただ乗り防止の手段である。

③「外国製品が国内市場に安く流入して国内産業が衰退する問題」
誤り。
安価な外国製品の流入は貿易・産業構造の問題であり、フリーライダー問題ではない。

④「費用を負担せずに公共財などの便益を受けようとする人が現れ、必要な財の供給が困難になる問題」
正しい。
正解。非排除性のある財では費用を負担せず便益だけ受けるフリーライダーが生じ、皆がただ乗りを狙うと財の供給自体が成り立たなくなる。

覚えるポイント

  • フリーライダー=費用を負担せず便益だけ受ける人
  • 原因は財の非排除性
  • 租税による強制的な費用負担と公的供給が解決策

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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