KZ-R8H-10公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和8年度 本試験

図が扱う気候変動問題と排出量の指標に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R8H-10の問題図版
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正解: 3

正解

二酸化炭素の総排出量が世界最大である中国も、一人当たり排出量でみるとアメリカを下回っており、指標のとり方によって各国の位置付けは変わる

この問題のポイント

総排出量と一人当たり排出量という2つの指標の違いと、気候変動をめぐる国際的な責任の考え方を問う。

解説

二酸化炭素の排出量には、国全体の総排出量と、それを人口で割った一人当たり排出量という2つの見方がある。
中国は2000年代にアメリカを抜いて総排出量で世界最大となったが、14億の人口で割った一人当たり排出量ではアメリカを下回る。逆に人口の少ない先進国は、総排出量が小さくても一人当たりでは大きい場合がある。どちらの指標で責任を測るかは、国際交渉の重要な争点である。
1992年に採択された気候変動枠組み条約は、これまで多くを排出して発展してきた先進国がより重い責任を負うという「共通だが差異ある責任」の原則を掲げており、全締約国に同一の義務を課しているわけではない。
なお二酸化炭素は、メタンやフロン類などとともに代表的な温室効果ガスであり、地球温暖化の主因とされている。

ひっかけポイント
「総排出量最大=一人当たりも最大」という思い込みを突く出題。共通だが差異ある責任の原則を「全く同一の義務」と言い換える誤りにも注意。

選択肢の確認

①「気候変動枠組み条約は、先進国と発展途上国に全く同一の対策義務を課す原則を定めている」
誤り。
気候変動枠組み条約は共通だが差異ある責任の原則を掲げており、先進国と発展途上国に全く同一の義務を課してはいない。

②「二酸化炭素は、温室効果ガスには含まれないとされている」
誤り。
二酸化炭素はメタンやフロン類と並ぶ代表的な温室効果ガスであり、含まれないという記述は誤り。

③「二酸化炭素の総排出量が世界最大である中国も、一人当たり排出量でみるとアメリカを下回っており、指標のとり方によって各国の位置付けは変わる」
正しい。
正解。中国は総排出量では世界最大だが、人口で割った一人当たり排出量ではアメリカを下回る。指標のとり方で各国の位置付けは変わる。

④「一人当たり排出量が最も多い国が、総排出量でも必ず世界最大となる」
誤り。
総排出量は人口の影響を受けるため、一人当たり排出量が最大の国が総排出量でも最大になるとは限らない。図でも一人当たり最大級のカと総排出量最大の中国は別である。

覚えるポイント

  • 中国は総排出量で世界最大、一人当たりではアメリカを下回る
  • 気候変動枠組み条約は共通だが差異ある責任の原則
  • 二酸化炭素は代表的な温室効果ガス

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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