KZ-R8H-09|公共・政治経済 対策問題
図は2000年から2022年までの中国および4つの国・地域(ウ〜カ)の二酸化炭素の一人当たり排出量の推移を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
中国の一人当たり排出量は2000年以降大きく上昇している一方、期間を通じて最も高い水準にあるカの系列は低下傾向を示している
この問題のポイント
複数の折れ線の水準と向きを読み分ける問題。上昇する新興国と、高い水準から低下する先進国という対照的な動きが核心になる。
解説
図の中国の系列は、2000年時点では5トンに満たない低い水準だったが、その後急速に上昇し、期間の後半には8トン前後の他の系列と並ぶ水準に達している。2000年代の高度成長で「世界の工場」となり、石炭を中心とするエネルギー消費が拡大したことを反映した動きである。
一方、カの系列は2000年時点で20トン前後と図中で最も高く、その後は低下傾向を続けて15トン程度になっている。一人当たり排出量が突出して多いのはアメリカの特徴であり、省エネルギー化や発電燃料の転換で緩やかに減少してきた。
エの系列は期間を通じて数トン程度の低い水準にとどまりつつ緩やかに上昇しており、人口が多く一人当たりではまだ排出が少ないインドの型と考えられる。
上昇する系列と低下する系列を取り違えないことが、この図の読み取りの基本である。
ひっかけポイント
「中国=排出大国」の印象から一人当たりでも最大と思い込ませる構図。図では最高水準の系列はカであり、中国は低い水準からの上昇型である。
選択肢の確認
①「カの系列は、2000年時点で図中の全系列の中で最も低い水準にある」
❌ 誤り。
カの系列は2000年時点で20トン前後と図中で最も高い水準にある。最も低いという読みは誤り。
②「エの系列は、期間を通じて20トンを超える高い水準で推移している」
❌ 誤り。
エの系列は期間を通じて数トン程度の低い水準で推移している。20トン超で推移しているのはカの系列である。
③「中国の一人当たり排出量は2000年以降大きく上昇している一方、期間を通じて最も高い水準にあるカの系列は低下傾向を示している」
✅ 正しい。
正解。中国の系列は2000年の低い水準から大きく上昇し、最も高い水準にあるカの系列は20トン前後から低下傾向を示しており、図の動きと一致する。
④「中国の一人当たり排出量は、期間を通じて低下し続けている」
❌ 誤り。
中国の系列は明確な上昇傾向を示しており、低下し続けているという読みは図と正反対である。
覚えるポイント
- 中国の一人当たり排出量は2000年以降急上昇
- 最高水準の系列(アメリカ型)は低下傾向
- インド型は低水準のまま緩やかに上昇
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。