KZ-R7TB-01|公共・政治経済 対策問題
図は2000年1月から2024年1月までの円とドルの為替相場、アメリカのFFレート、日本の無担保コールレート(翌日物)の推移を示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
2022年以降、FFレートが急速に引き上げられる一方で日本の無担保コールレートは0%近くにとどまり、この時期に円安・ドル高が進んでいる
この問題のポイント
日米の政策金利と為替相場という3本の線の関係を読む問題。金利差の拡大と円安の進行が同時に起きていることが核心。
解説
図中のFFレートはアメリカの銀行間市場の金利で、アメリカの中央銀行制度(連邦準備制度)の政策金利にあたる。無担保コールレート(翌日物)は日本の政策金利である。
2022年、アメリカでは急激なインフレを抑えるためにFFレートが急速に引き上げられ、5%前後に達した。一方の日本は大規模な金融緩和を続け、コールレートは0%近くのままだった。
その結果、日米の金利差が急拡大し、円を売って金利の高いドルで運用する動きが強まって、円相場は1ドル150円に迫る円安・ドル高となった。図では、FFレートの急上昇と円/ドルの線の上昇(円安)が同じ時期に重なって描かれている。
円/ドル表示の縦軸では、数値が大きくなるほど円安である点も読み取りの基本である。
ひっかけポイント
円/ドルの数値の上昇=円安(1ドルと交換する円が増える)を円高と取り違えるのが最頻出の誤り。金利の上下と通貨高安の対応を丁寧に確認する。
選択肢の確認
①「FFレートと無担保コールレートは、期間を通じて常にほぼ同じ水準で推移した」
❌ 誤り。
両金利は2000年代半ばや2022年以降に大きく乖離しており、常にほぼ同水準という読みは図と矛盾する。
②「2022年以降、FFレートが急速に引き上げられる一方で日本の無担保コールレートは0%近くにとどまり、この時期に円安・ドル高が進んでいる」
✅ 正しい。
正解。2022年以降FFレートは5%前後へ急上昇する一方コールレートは0%近傍のままで、同時期に円/ドルの数値が上昇(円安)している。図と一致する。
③「2022年以降、日本の無担保コールレートはFFレートを上回った」
❌ 誤り。
コールレートは0%近くにとどまり、FFレートを上回ってはいない。上下関係を逆にした読みである。
④「2022年以降は、円高・ドル安が急速に進んだ」
❌ 誤り。
円/ドルの数値の上昇は1ドルと交換する円が増えること、すなわち円安である。円高と取り違えている。
覚えるポイント
- 2022年以降アメリカは利上げ、日本は低金利を継続
- 日米金利差の拡大が円売り・ドル買いを促進
- 円/ドルの数値上昇は円安を意味する
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。