KZ-R7TB-02公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧政治・経済)

図が示す金利差と為替相場の関係に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-02の問題図版
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正解: 1

正解

二国間の金利差が拡大すると、資金は高い利回りを求めて金利の高い通貨に流れやすく、日米金利差の拡大は円売り・ドル買いを通じて円安要因となる

この問題のポイント

為替レートの決定要因のうち金利差の働きを問う。資金がどちらの通貨に向かい、どちらが買われるかの因果をたどれるかがカギ。

解説

現在の円とドルの相場は、外国為替市場の需要と供給で決まる変動為替相場制の下にある(1973年移行)。
為替を動かす要因の一つが内外金利差である。アメリカの金利が日本より高くなると、投資家は円を売ってドルに換え、金利の高いドル資産で運用しようとする。この円売り・ドル買いがドルの需要を高め、円安・ドル高が進む。2022年以降の急速な円安は、この典型例である。
円安になると、輸出品のドル建て価格が下がるため輸出には有利に働く一方、輸入品の円建て価格は上昇し、エネルギーや食料の多くを輸入する日本では物価上昇の要因となる。円安が輸入価格を「引き下げる」という記述は逆である。
金利差のほかに、物価上昇率の差(購買力平価)や経常収支、投機的な資金の動きも為替の変動要因となる。

ひっかけポイント
「金利の高い通貨が売られる」という因果の逆転が定番。円安・円高が輸出入それぞれに与える効果の向きもセットで整理しておく。

選択肢の確認

①「二国間の金利差が拡大すると、資金は高い利回りを求めて金利の高い通貨に流れやすく、日米金利差の拡大は円売り・ドル買いを通じて円安要因となる」
正しい。
正解。金利差が拡大すると資金は高金利通貨での運用に向かい、円売り・ドル買いが進んで円安要因となる。2022年以降の円安の主因である。

②「金利の高い国の通貨は売られやすく、金利差の拡大は円高要因となる」
誤り。
金利の高い国の通貨は運用先として買われやすい。売られるという因果は逆であり、金利差拡大は円安要因である。

③「円安は、日本の輸入品の国内価格を引き下げる効果を持つ」
誤り。
円安は輸入品の円建て価格を引き上げる。輸入物価の上昇を通じて国内物価を押し上げる要因であり、引き下げるは逆である。

④「現在の円とドルの為替レートは各国政府が固定しており、市場では変動しない」
誤り。
1973年以降、円とドルは市場の需給で決まる変動為替相場制の下にあり、政府が固定しているという記述は誤り。

覚えるポイント

  • 金利の高い通貨に資金が流れ、その通貨は買われて高くなる
  • 円安は輸出に有利、輸入価格の上昇要因
  • 1973年以降は変動為替相場制

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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