KZ-R7TB-03|公共・政治経済 対策問題
表は冷戦の終わり頃に民主化したJ国・K国・L国の自由民主主義指数(1に近いほど水準が高い)の推移を示す。表の読み取りとして最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正解
K国の指数は一貫して上昇して高い水準を保つ一方、L国の指数は2000年以降低下を続け、2020年にはJ国を下回った
この問題のポイント
3か国の指数の推移の型(定着・後退・回復)を読み分ける問題。行ごとに数値の増減をたどれば判定できる。
解説
自由民主主義指数は、自由で公正な選挙に加え、司法権の独立や言論の自由といった「政府への制約」の側面も含めて、各国の自由民主主義の水準を0から1で数値化したものである。
表のK国は0.69→0.80→0.83→0.84と一貫して上昇し、高い水準で安定している。民主化が定着した型である。
L国は0.72から2000年0.76まで上がった後、0.68、0.36と低下を続け、2020年にはJ国の0.59を下回った。選挙は続いていても、司法の独立や言論の自由が侵食される「民主主義の後退」の型といえる。
J国は0.33→0.21→0.19と低迷した後、2020年に0.59へ上昇しており、「低下し続けた」は誤りである。
複数政党制の選挙という形式だけでは民主主義の質は測れない、という資料の主題を数値の推移から読み取りたい。
ひっかけポイント
途中まで低下して最後に上昇するJ国のような折り返しの型を「一貫して低下」と誤読させるのが定番。最初と最後だけでなく全時点を確認する。
選択肢の確認
①「J国の指数は、1990年から2020年まで低下し続けた」
❌ 誤り。
J国は2010年0.19から2020年0.59へ上昇しており、低下し続けたという読みは最後の折り返しを見落としている。
②「L国は2020年に、3か国の中で最も指数が高い」
❌ 誤り。
2020年に最も高いのはK国(0.84)であり、L国は0.36で最低である。
③「K国の指数は、2010年から2020年にかけて大きく低下した」
❌ 誤り。
K国は2010年0.83から2020年0.84へむしろ上昇しており、大きく低下という読みは誤り。
④「K国の指数は一貫して上昇して高い水準を保つ一方、L国の指数は2000年以降低下を続け、2020年にはJ国を下回った」
✅ 正しい。
正解。K国は0.69→0.84へ一貫上昇、L国は2000年の0.76から0.36へ低下を続け、2020年にはJ国の0.59を下回った。表と一致する。
覚えるポイント
- 自由民主主義指数は選挙+政府への制約の両面を評価
- 選挙があっても司法の独立などが失われれば指数は低下
- 推移は定着型・後退型・回復型に読み分ける
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。