KZ-R7TB-04|公共・政治経済 対策問題
表が題材とする自由民主主義の原理に関する知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
自由民主主義は、公正な選挙だけでなく、司法権の独立や表現の自由など権力への制約と人権保障を伴う体制を指す
この問題のポイント
民主主義(多数者の支配)と自由主義(権力の制限)の結合という自由民主主義の本質と、法の支配・権力分立の基本概念を問う。
解説
自由民主主義は、2つの要素の結合である。第一に、普通選挙と複数政党制による国民の政治参加(民主主義の側面)。第二に、憲法や法による権力の制限と基本的人権の保障(自由主義の側面)である。
後者を支えるのが法の支配と権力分立である。法の支配とは、統治者もまた法に拘束されるという原理で、「国王といえども神と法の下にある」という言葉に象徴される。人の支配の否定であり、統治者が法に縛られず統治することではない。
権力分立は、モンテスキューが『法の精神』で立法・行政・司法の三権分立として体系化した考え方である。『国富論』のアダム・スミスは自由放任の経済学の祖であり、権力分立の提唱者ではない。
選挙だけあって司法権の独立や言論の自由がない体制は、表の指数では低く評価される。多数決だけでは自由は守れない、という視点が核心である。
ひっかけポイント
「選挙さえあれば民主主義」という形式的理解を突く出題。モンテスキュー『法の精神』とアダム・スミス『国富論』の著者の入れ替えも定番。
選択肢の確認
①「法の支配とは、統治者が法に拘束されずに自由に統治することをいう」
❌ 誤り。
法の支配は統治者も法に拘束されるという原理であり、法に拘束されず統治するのは人の支配である。定義が正反対。
②「権力分立は、アダム・スミスが『国富論』の中で唱えた考え方である」
❌ 誤り。
権力分立を『法の精神』で唱えたのはモンテスキューである。アダム・スミス『国富論』は自由放任の経済学であり、著者と著作を取り違えている。
③「自由民主主義は、公正な選挙だけでなく、司法権の独立や表現の自由など権力への制約と人権保障を伴う体制を指す」
✅ 正しい。
正解。自由民主主義は公正な選挙による参加に加え、司法権の独立や表現の自由など権力への制約と人権保障を伴う体制を指す。
④「複数政党制の選挙が実施されていれば、司法権の独立がなくても自由民主主義の水準は高いと評価される」
❌ 誤り。
資料の指数は政府への制約の側面も評価項目としており、司法権の独立を欠けば水準は低く評価される。選挙のみで足りるという理解が誤り。
覚えるポイント
- 自由民主主義=国民の参加+権力の制限・人権保障
- 法の支配は統治者も法に拘束される原理
- 権力分立はモンテスキュー『法の精神』
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。