PE-D2-01|公共・政治経済 対策問題
為替相場の変動についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
1ドル=150円から1ドル=100円になる変化は円高であり、一般に日本の輸出企業には不利に、輸入品の国内価格には低下の方向に働く
この問題のポイント
円高・円安の判定と影響を問う問題。「1ドルと交換する円が少なくなる=円の価値が上がる=円高」という定義と、輸出・輸入への影響の対応で解ける。
解説
為替相場は通貨と通貨の交換比率である。1ドル=150円から1ドル=100円になると、1ドルを手に入れるのに必要な円が少なくなる。つまり円の価値がドルに対して上がったのであり、これが**円高(ドル安)**である。数字が小さくなるほど円高、という点で直感と逆になりやすい。
影響は輸出と輸入で対照的である。
- 輸出:1万5000ドルの自動車の代金は、1ドル150円なら225万円、100円なら150万円にしかならない。同じ円建て利益を確保するにはドル建て価格を上げるしかなく、輸出企業には不利になる
- 輸入:150万円かかっていた1万ドルの輸入品が100万円で買えるようになり、輸入品の国内価格は下がる。原材料や燃料を輸入に頼る企業や消費者には有利である
円安はこの逆で、輸出に有利・輸入に不利に働く。1985年のプラザ合意後の急激な円高が輸出産業に打撃を与え、産業の空洞化を進めた例のように、為替の変動は経済全体を揺さぶる。
ひっかけポイント
「150円→100円」を数字の減少から円安と誤認させるのが定番。1ドルに必要な円の量で考える。円高=輸出不利・輸入有利の対応も入れ替えに注意。
選択肢の確認
①「円高が進むと、日本の輸出企業の価格競争力は一般に高まる」
❌ 誤り。
誤答理由: 円高になるとドル建て価格を上げざるをえず、日本の輸出品の価格競争力は一般に低下する。輸出有利になるのは円安の場合である。
②「円高が進むと、輸入品の国内価格は一般に上昇する」
❌ 誤り。
誤答理由: 円高では同じドル建て価格の輸入品を少ない円で買えるため、輸入品の国内価格は下落する。上昇とする説明は逆である。
③「1ドル=150円から1ドル=100円になる変化は円高であり、一般に日本の輸出企業には不利に、輸入品の国内価格には低下の方向に働く」
✅ 正しい。
正解。1ドルに必要な円が150円から100円に減るのは円の価値の上昇=円高であり、輸出企業の採算を悪化させ、輸入品の国内価格を下げる方向に働く。
④「1ドル=150円から1ドル=100円になる変化は、円安と呼ばれる」
❌ 誤り。
誤答理由: 円の数字が小さくなるのは1ドルと交換する円が少なくて済むということであり、円の価値が上がった円高である。円安とする判定が逆である。
覚えるポイント
- 1ドルの円表示が小さくなる変化が円高
- 円高は輸出に不利・輸入に有利(円安は逆)
- プラザ合意後の円高は輸出産業に打撃
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。