PE-D1-02|公共・政治経済 対策問題
国際収支についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
経常収支は、貿易・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支から構成される
この問題のポイント
国際収支の構成を問う問題。「経常収支の3つの内訳」と「投資は金融収支」という項目の仕分けができれば解ける。
解説
国際収支は、一定期間における一国の対外経済取引をまとめた統計で、大きく経常収支・資本移転等収支・金融収支に分かれる。
経常収支の内訳は次の3つである。
- 貿易・サービス収支:財の輸出入(貿易収支)と、輸送・旅行・特許使用料などサービス取引(サービス収支)。輸出が輸入を上回れば貿易黒字である
- 第一次所得収支:海外投資から得る利子・配当や、海外で働いて得る報酬。日本は対外資産の収益により大幅な黒字が続き、近年の経常黒字を支える中心となっている
- 第二次所得収支:食料・医薬品などの無償援助や労働者の送金といった、対価を伴わない移転
一方、海外への工場建設(直接投資)や株式・債券への投資(証券投資)は、資産・負債の増減として金融収支に計上される。「モノ・サービス・所得の流れは経常収支、投資というお金の運用は金融収支」という仕分けが基本である。
ひっかけポイント
直接投資を経常収支に入れる選択肢が定番の誤り(正しくは金融収支)。無償援助は第二次所得収支であり、第一次(投資収益)との入れ替えにも注意。
選択肢の確認
①「第一次所得収支には、政府開発援助のうち無償資金協力が計上される」
❌ 誤り。
誤答理由: 無償資金協力などの対価を伴わない援助は第二次所得収支に計上される。第一次所得収支は利子・配当などの投資収益である。
②「貿易収支の黒字とは、輸入額が輸出額を上回っている状態をいう」
❌ 誤り。
誤答理由: 貿易収支の黒字は輸出額が輸入額を上回る状態をいう。輸入超過は貿易赤字であり、定義が逆である。
③「経常収支は、貿易・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支から構成される」
✅ 正しい。
正解。経常収支は貿易・サービス収支、第一次所得収支(投資収益など)、第二次所得収支(無償援助など)の3項目で構成される。
④「海外に工場を建設するための直接投資は、経常収支に計上される」
❌ 誤り。
誤答理由: 海外への直接投資は資産の取得として金融収支に計上される。経常収支に含まれるのはモノ・サービス・所得の取引である。
覚えるポイント
- 経常収支=貿易・サービス+第一次所得+第二次所得
- 直接投資・証券投資は金融収支
- 日本は第一次所得収支の黒字が経常黒字の中心
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。