PE7-045|公共・政治経済 対策問題
国際分業の形態についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
先進国どうしが工業製品を相互に輸出し合う分業を水平的分業といい、先進国が工業製品を、途上国が原材料を輸出し合う分業を垂直的分業という
この問題のポイント
水平的分業と垂直的分業の定義の区別と、現代のグローバルな工程間分業への発展を問う問題。
解説
国際分業は、参加国の関係によって二つの型に分けられる。
垂直的分業は、先進国が工業製品を、発展途上国が原材料や食料などの一次産品を輸出し合う分業である。植民地時代に形成されたこの構造は、一次産品の価格が不安定で交易条件が不利になりやすく、南北問題の背景となった。
水平的分業は、先進国どうしが自動車と医薬品のように異なる工業製品を、あるいは同じ産業内の異なる製品(産業内貿易)を相互に輸出し合う分業である。現代の先進国間の貿易はこの型が中心である。
さらに近年は、一つの製品の設計・部品生産・組立てなどの工程を複数の国に分散させる工程間分業が発達し、アジアに広がるサプライチェーン(供給網)が形成された。多国籍企業の企業内貿易の拡大も現代の貿易の特徴である。
ひっかけポイント
水平(先進国どうし・工業品どうし)と垂直(先進国と途上国・工業品と一次産品)の定義の入れ替えが定番。垂直的分業と南北問題の結び付きも押さえる。
選択肢の確認
①「垂直的分業とは、先進国どうしで同種の工業製品を交換し合う関係を指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 先進国どうしの工業製品の交換は水平的分業である。これも定義の入れ替えである。
②「一つの製品の工程を複数の国に分けて生産することは、国際分業には含まれない」
❌ 誤り。
誤答理由: 多国籍企業が工程を国際的に分けて行う企業内貿易や工程間分業も、現代の国際分業の重要な形態である。
③「先進国どうしが工業製品を相互に輸出し合う分業を水平的分業といい、先進国が工業製品を、途上国が原材料を輸出し合う分業を垂直的分業という」
✅ 正しい。
正解。水平的分業は先進国間で工業製品を相互に輸出し合う形態、垂直的分業は先進国の工業製品と途上国の一次産品を交換する形態である。
④「水平的分業とは、先進国が工業製品を、途上国が一次産品を輸出し合う関係を指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 先進国の工業品と途上国の一次産品の交換は垂直的分業の説明である。水平・垂直の定義が入れ替わっている。
覚えるポイント
- 垂直的分業=工業製品と一次産品の交換、南北問題の背景
- 水平的分業=先進国間の工業製品の相互輸出
- 現代は工程間分業とサプライチェーンが発達
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。