PE7-044|公共・政治経済 対策問題
貿易制限の手段についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
非関税障壁には、輸入数量制限や煩雑な輸入手続き、独自の規格・基準などが含まれる
この問題のポイント
関税と非関税障壁の区別、および緊急輸入制限(セーフガード)の性格(一時的措置)を問う問題。
解説
貿易を制限する手段は、大きく関税と非関税障壁に分けられる。
関税は輸入品に課される税で、輸入品の国内価格を引き上げて国内産業を保護する。GATT・WTOの交渉により、先進国の工業品関税は大幅に引き下げられてきた。
非関税障壁は関税以外のあらゆる貿易制限で、輸入数量制限(輸入割当)、煩雑な輸入手続き、国際基準と異なる独自の規格・基準・認証制度、政府調達での国内優先などが含まれる。関税引き下げが進むほど、目に見えにくい非関税障壁が交渉の焦点となってきた。
また、特定品目の輸入が急増して国内産業に重大な損害を与えるおそれがある場合、WTO協定はセーフガード(緊急輸入制限)を認めている。これは関税引き上げや数量制限を一時的に行う措置であり、恒久的な輸入禁止ではない。日本もねぎ・生しいたけ・畳表について暫定発動した例がある。
ひっかけポイント
数量制限は「関税以外」の手段であり非関税障壁に分類される。セーフガードは「一時的」措置で恒久的禁止ではない点が急所。
選択肢の確認
①「貿易を制限する手段は、輸入品に課税する関税に限られる」
❌ 誤り。
誤答理由: 貿易制限の手段は関税に限られず、数量制限や規格・基準など多様な非関税障壁がある。
②「輸入数量制限は、関税の一種として分類される」
❌ 誤り。
誤答理由: 輸入数量制限は税ではないため関税には分類されず、非関税障壁の代表例とされる。
③「セーフガードとは、特定品目の輸入を恒久的に全面禁止する措置である」
❌ 誤り。
誤答理由: セーフガードは輸入急増時の一時的な緊急輸入制限であり、恒久的な全面禁止措置ではない。
④「非関税障壁には、輸入数量制限や煩雑な輸入手続き、独自の規格・基準などが含まれる」
✅ 正しい。
正解。非関税障壁は関税以外の貿易制限の総称で、輸入数量制限、煩雑な手続き、独自の規格・基準などが含まれる。
覚えるポイント
- 貿易制限は関税と非関税障壁の二本立て
- 数量制限・規格・手続きは非関税障壁
- セーフガードは一時的な緊急輸入制限
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。