PE9-050|公共・政治経済 対策問題
米ソ(米ロ)間の核軍備管理・軍縮に関する次のア〜ウの条約を、成立の早いものから順に正しく並べたものはどれか。ア 新戦略兵器削減条約(新START) イ 第一次戦略兵器制限交渉の合意(SALT I) ウ 中距離核戦力(INF)全廃条約
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正解: 1
正解
イ→ウ→ア
この問題のポイント
米ソ・米ロ間の軍備管理の系譜の整序。「制限(SALT)→全廃(INF)→削減(START)」という条約の性格の進化と年代の対応が核心。
解説
各条約の年代と性格は次の通りである。
- イ SALT I(1972年):デタント(緊張緩和)期にニクソンとブレジネフが調印。戦略核兵器の数量をこれ以上増やさないとする「制限」の合意
- ウ INF全廃条約(1987年):レーガンとゴルバチョフが調印。中距離核戦力という特定カテゴリーの全廃を初めて実現(2019年失効)
- ア 新START(2010年):オバマ大統領とロシアのメドベージェフ大統領が調印。配備戦略核弾頭の削減を定めた、現存する米ロ間の主要な軍備管理条約
したがってイ→ウ→アである。
1991年にはSTART I(戦略兵器削減条約)も調印されており、「制限→削減」への深化として整理する。近年はINF条約失効や新STARTの履行停止表明など、軍備管理体制の動揺が続いている点も現代的な論点である。
ひっかけポイント
SALT(制限)とSTART(削減)の名称と性格の混同が定番。制限=増やさない、削減=減らす、全廃=ゼロにする、の区別で覚える。
選択肢の確認
①「イ→ウ→ア」
✅ 正しい。
正解。SALT I(1972年)→INF全廃条約(1987年)→新START(2010年)の順で、制限から全廃・削減へと軍備管理が深化した。
②「ア→イ→ウ」
❌ 誤り。
誤答理由: 新START(2010年)をSALT I(1972年)の後すぐに置くなど順序が乱れており、INF全廃条約(1987年)が両者の間に入る。
③「ウ→イ→ア」
❌ 誤り。
誤答理由: INF全廃条約(1987年)を最初に置く並びで、デタント期のSALT I(1972年)が最も早いという順序に反する。
④「イ→ア→ウ」
❌ 誤り。
誤答理由: 新START(2010年)をINF全廃条約(1987年)より前に置いており、冷戦後の条約が冷戦末期より先になってしまう。
覚えるポイント
- SALT I 1972年(制限)→INF全廃1987年→新START2010年(削減)
- 制限から削減へと軍備管理は深化
- INF条約は2019年に失効、体制の動揺が課題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。