PE7-032公共・政治経済 対策問題

政治・経済C 国際政治(3) 核軍縮と平和構築

米ソ(米ロ)間の核軍縮条約についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

INF全廃条約(1987年)は特定カテゴリーの核戦力を全廃した初の条約だったが、2019年に失効した

この問題のポイント

INF全廃条約の画期性(削減ではなく全廃)と、その失効に象徴される軍備管理体制の動揺を問う問題。

解説

冷戦末期の1987年、レーガンとゴルバチョフはINF(中距離核戦力)全廃条約に調印した。これは、特定のカテゴリーの核戦力を削減ではなく全廃した史上初の核軍縮条約であり、冷戦終結への流れを決定づけた。
冷戦後は、START(戦略兵器削減条約、1991年)で戦略核の削減が始まり、2010年の新STARTは配備戦略核弾頭を各1550発に制限した。これらは「削減・制限」であり、核兵器の全廃ではない。
しかし2019年、アメリカはロシアの条約違反を理由にINF全廃条約から離脱し、条約は失効した。新STARTについてもロシアが2023年に履行停止を表明するなど、米ロの二国間軍備管理体制は大きく動揺している。
軍縮の進展(1987〜2010年)と後退(2019年〜)という時代の流れで整理することが重要である。

ひっかけポイント
INF全廃条約は米ソの二国間条約であって多国間条約ではない。START・新STARTは「削減」であり「全廃」ではない。INFの2019年失効は時事的頻出事項。

選択肢の確認

①「INF全廃条約は国連総会が採択した多国間条約である」
誤り。
誤答理由: INF全廃条約は米ソの二国間条約であり、国連総会が採択した多国間条約ではない。

②「START(戦略兵器削減条約)により、米ソの核弾頭は一発残らずゼロになった」
誤り。
誤答理由: STARTは戦略核の削減条約であり、核兵器をゼロにしたものではない。米ロは現在も大量の核弾頭を保有している。

③「INF全廃条約(1987年)は特定カテゴリーの核戦力を全廃した初の条約だったが、2019年に失効した」
正しい。
正解。INF全廃条約(1987年)は特定カテゴリーの核戦力を全廃した初の条約だったが、2019年にアメリカの離脱表明により失効した。

④「新START条約により、米ロの核兵器はすべて廃棄された」
誤り。
誤答理由: 新STARTは配備戦略核弾頭を各1550発に制限する条約であり、核兵器の全廃ではない。削減・制限と全廃の区別が急所である。

覚えるポイント

  • INF全廃条約(1987年)は初の核戦力全廃条約
  • 2019年に米国の離脱表明で失効
  • 新START(2010年)は戦略核の制限で全廃ではない

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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