PE7-031公共・政治経済 対策問題

政治・経済C 国際政治(3) 核軍縮と平和構築

部分的核実験禁止条約(PTBT)についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

1963年に米英ソが調印し、大気圏内・宇宙空間・水中での核実験を禁止したが、地下核実験は対象外とされた

この問題のポイント

PTBTの禁止範囲(大気圏内・宇宙・水中のみで地下は除外)と、キューバ危機後の緊張緩和という成立背景を問う問題。

解説

部分的核実験禁止条約(PTBT)は、1962年のキューバ危機で核戦争の危機を実感した米ソの緊張緩和の流れの中で、1963年にアメリカ・イギリス・ソ連の3か国により調印された。
禁止されたのは大気圏内・宇宙空間・水中での核実験で、放射性降下物による環境汚染への国際的な批判(1954年の第五福竜丸事件でのビキニ水爆実験被災も背景)に応えるものだった。
しかし地下核実験は対象外とされたため、核実験自体はその後も地下で継続され、軍拡競争を止める効果は限定的だった。名称の「部分的」はこの限界を示している。
また、独自の核開発を進めていたフランスと中国は参加しなかった。地下を含む全面禁止は、1996年採択のCTBT(未発効)を待つことになる。

ひっかけポイント
「部分的」=地下実験は除外、が最大の判別点(全面禁止はCTBT)。キューバ危機の「後」の条約であり、仏中不参加という点も頻出。

選択肢の確認

①「地下核実験を含む、あらゆる核実験を全面的に禁止した」
誤り。
誤答理由: 地下核実験は禁止対象から外れていた。「部分的」の名はこの限界を示す。全面禁止をめざすのは後のCTBTである。

②「キューバ危機よりも前に締結され、危機の発生を防いだ」
誤り。
誤答理由: PTBTはキューバ危機(1962年)の翌年に、緊張緩和の流れの中で締結された。危機の前ではなく後である。

③「フランスと中国も調印国として当初から参加した」
誤り。
誤答理由: 独自の核開発を進めていたフランスと中国はPTBTに参加しなかった。当初から参加という記述は誤り。

④「1963年に米英ソが調印し、大気圏内・宇宙空間・水中での核実験を禁止したが、地下核実験は対象外とされた」
正しい。
正解。PTBT(1963年)は米英ソが調印し、大気圏内・宇宙空間・水中の核実験を禁止したが、地下核実験は対象外とされた。

覚えるポイント

  • 1963年、米英ソ3か国が調印
  • 大気圏内・宇宙・水中を禁止、地下は対象外
  • キューバ危機後の緊張緩和の産物、仏中は不参加

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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