PE7-029|公共・政治経済 対策問題
包括的核実験禁止条約(CTBT)についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
爆発を伴うあらゆる核実験を禁止する条約として1996年に採択されたが、発効要件国の批准がそろわず未発効である
この問題のポイント
CTBTの内容(爆発を伴う実験の全面禁止)と、採択から30年近く未発効という現状を問う問題。PTBTとの対比が軸。
解説
包括的核実験禁止条約(CTBT)は、地下を含む、爆発を伴うあらゆる核実験を禁止する条約で、1996年に国連総会で採択された。
1963年の部分的核実験禁止条約(PTBT)が地下核実験を対象外としていた限界を克服するものである。
しかし、発効には原子炉を持つ特定の44か国すべての批准が必要とされており、アメリカ・中国(署名済み・未批准)、インド・パキスタン・北朝鮮(未署名)などの批准がそろわないため、採択から30年近くたっても未発効のままである。日本は早期に批准し、発効促進を外交課題としてきた。
なお、爆発を伴わない未臨界(臨界前)核実験は条約の禁止対象に含まれないと解されており、この点も条約の限界として指摘される。
ひっかけポイント
「採択済み=発効済み」と思わせるのが定番の引っかけ。地下実験を認めるのはPTBT(部分的)で、CTBT(包括的)は地下も禁止、という対比を正確に。
選択肢の確認
①「爆発を伴うあらゆる核実験を禁止する条約として1996年に採択されたが、発効要件国の批准がそろわず未発効である」
✅ 正しい。
正解。CTBTは爆発を伴うあらゆる核実験を禁止する条約として1996年に採択されたが、発効要件国の批准がそろわず未発効である。
②「採択後ただちに発効し、現在すべての核実験を法的に禁止している」
❌ 誤り。
誤答理由: CTBTは採択から30年近くたっても未発効である。米中の未批准、印パ・北朝鮮の未署名が主な原因である。
③「地下核実験については、例外として明文で認めている」
❌ 誤り。
誤答理由: 地下核実験を例外として認めたのは部分的核実験禁止条約(PTBT)である。CTBTは地下を含む爆発実験すべてを禁止する。
④「アメリカと中国の批准によって、すでに発効が確定している」
❌ 誤り。
誤答理由: 発効には原子炉を持つ特定44か国すべての批准が必要で、米中は批准していない。発効は確定していない。
覚えるポイント
- CTBTは1996年採択、爆発を伴う核実験を全面禁止
- 発効要件44か国の批准がそろわず未発効
- PTBT(1963年)は地下実験が対象外だった
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。