PE9-046|公共・政治経済 対策問題
1963年に調印された部分的核実験禁止条約(PTBT)の内容として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
大気圏内・宇宙空間・水中での核実験を禁止したが、地下核実験は禁止しなかった
この問題のポイント
PTBTの「部分的」の意味を問う。地下実験が除外されたという限界と、CTBTとの区別が核心。
解説
1962年のキューバ危機で核戦争の瀬戸際を経験した米ソは、軍備管理の交渉に乗り出した。その最初の成果が1963年の**部分的核実験禁止条約(PTBT)**である。
- 禁止対象:大気圏内・宇宙空間・水中での核実験
- 除外:地下核実験は禁止されなかった。ここが「部分的」の意味である
米英ソの3国が調印したが、独自の核開発を進めていたフランスと中国は参加しなかった。
地下を含むあらゆる核実験(爆発を伴う実験)を禁止するのは、1996年に国連総会で採択された**包括的核実験禁止条約(CTBT)**である。ただしCTBTは、アメリカや中国など特定44か国の批准がそろわず、未発効のままである。
「部分的(1963年・地下は可)」と「包括的(1996年・全面禁止だが未発効)」の対比が最大の出題ポイントである。
ひっかけポイント
PTBTが地下実験まで禁止したとする誤答が定番。全面禁止はCTBT(1996年採択・未発効)であり、発効状況まで問われる。
選択肢の確認
①「地下を含む全ての核実験を禁止した」
❌ 誤り。
誤答理由: 地下を含む全ての核実験(爆発を伴う実験)の禁止は1996年採択のCTBTの内容であり、PTBTは地下実験を禁止していない。
②「核兵器の保有そのものを全面的に禁止した」
❌ 誤り。
誤答理由: 核兵器の保有自体を全面的に禁止するのは2017年採択の核兵器禁止条約であり、実験の一部を禁じたPTBTとは次元が異なる。
③「核兵器の非保有国への拡散だけを禁止した」
❌ 誤り。
誤答理由: 非保有国への拡散防止を定めたのは1968年のNPTであり、PTBTは実験の場所を制限した条約である。
④「大気圏内・宇宙空間・水中での核実験を禁止したが、地下核実験は禁止しなかった」
✅ 正しい。
正解。PTBTは大気圏内・宇宙空間・水中の核実験を禁止したが、地下核実験は対象外とした。この除外こそが「部分的」の意味である。
覚えるポイント
- PTBT(1963年)は大気圏内・宇宙・水中のみ禁止
- 地下核実験は除外、仏・中は不参加
- CTBT(1996年)は包括的禁止だが未発効
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。