PE-C3-01|公共・政治経済 対策問題
核軍縮に関する条約についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
核拡散防止条約(NPT)は、アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国以外の国が核兵器を保有することを禁じている
この問題のポイント
核軍縮条約の内容を問う問題。「NPT=5か国以外の保有禁止」「部分的核実験禁止条約=地下は対象外」「核兵器禁止条約=日本不参加」の対応で解ける。
解説
核兵器の管理・軍縮の柱となる条約を整理する。
核拡散防止条約(NPT)(1968年調印・1970年発効)は、米・ソ(現ロシア)・英・仏・中の5か国を核兵器国と定め、それ以外の国の核保有を禁止する。非核兵器国は国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れる義務を負い、核兵器国は誠実に核軍縮交渉を行う義務を負う。インド・パキスタン・イスラエルは未加入、北朝鮮は脱退を宣言して核開発を進めており、体制の限界も指摘される。
部分的核実験禁止条約(PTBT)(1963年)は、大気圏内・宇宙空間・水中の核実験を禁止したが、地下核実験は対象外だった。すべての核爆発実験を禁じる包括的核実験禁止条約(CTBT)(1996年採択)は、発効要件を満たさず未発効である。
核兵器禁止条約(2017年採択・2021年発効)は、核兵器の開発・保有・使用を全面的に禁じる初の条約だが、核保有国と、アメリカの核抑止力に依存する日本は署名・批准していない。
ひっかけポイント
PTBTは「地下を除く」実験禁止であり、地下を禁止したとする逆転が定番。核兵器禁止条約への日本の不参加は、唯一の戦争被爆国という立場と絡めて頻出する。
選択肢の確認
①「部分的核実験禁止条約は、地下での核実験を禁止した条約である」
❌ 誤り。
誤答理由: 部分的核実験禁止条約(1963年)が禁止したのは大気圏内・宇宙・水中の実験であり、地下核実験は対象外だった。
②「核兵器禁止条約に、日本は署名・批准している」
❌ 誤り。
誤答理由: 核兵器禁止条約(2021年発効)に、核保有国と、アメリカの核抑止力に依存する日本は署名・批准していない。
③「核拡散防止条約(NPT)は、アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国以外の国が核兵器を保有することを禁じている」
✅ 正しい。
正解。NPTは米・ソ(ロ)・英・仏・中の5か国を核兵器国と定め、それ以外の国の核保有を禁止し、非核兵器国にIAEAの査察を義務づけている。
④「核拡散防止条約(NPT)は、すべての締約国に核兵器の保有を認めている」
❌ 誤り。
誤答理由: NPTはすべての国に保有を認めるのではなく、5か国以外の保有を禁止する不平等な構造をもつ条約である。
覚えるポイント
- NPT=5か国以外の核保有禁止、IAEAが査察
- PTBT(1963年)は地下実験を対象外、CTBTは未発効
- 核兵器禁止条約(2021年発効)に日本は不参加
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。