PE7-041公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(1) 貿易と国際収支

日本企業が海外子会社から受け取る配当は、国際収支統計のどの項目に計上されるか。

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正解: 3

正解

第一次所得収支

この問題のポイント

具体的な取引がどの収支項目に計上されるかの判定問題。投資収益(利子・配当)=第一次所得収支が判別の軸。

解説

第一次所得収支は、対外金融資産から生じる投資収益の受け払いを計上する項目である。海外子会社からの配当、海外債券の利子、雇用者報酬などがここに含まれる。
海外子会社の株式を取得する行為そのものは金融収支の直接投資に計上されるが、その投資が生み出した収益の受け取りは第一次所得収支に計上される。この「元本の移動と収益の受け取りの区別」が判定問題の核心である。
他の項目と対比すると、貿易収支は財(モノ)の輸出入、第二次所得収支は無償の食料・医薬品援助や国際機関への拠出金など対価を伴わない経常的な移転、資本移転等収支は途上国への社会資本(道路・港湾など)建設のための無償資金協力や債務免除などである。
日本は膨大な対外資産を持つため、第一次所得収支は毎年大幅な黒字であり、現在の経常黒字の最大の源泉となっている。

ひっかけポイント
「配当・利子=第一次所得」「無償援助・拠出金=第二次所得」の区別が最頻出。株式取得(金融収支)と配当受け取り(第一次所得収支)の混同にも注意。

選択肢の確認

①「第二次所得収支」
誤り。
誤答理由: 第二次所得収支は無償援助や国際機関拠出金など対価を伴わない移転を計上する。配当は投資の対価であり第一次所得収支である。

②「資本移転等収支」
誤り。
誤答理由: 資本移転等収支は途上国への無償のインフラ資金協力や債務免除などを計上する項目で、配当の受け取りとは無関係である。

③「第一次所得収支」
正しい。
正解。海外子会社からの配当や海外債券の利子など投資収益の受け払いは、第一次所得収支に計上される。

④「貿易収支」
誤り。
誤答理由: 貿易収支は財(モノ)の輸出入を計上する項目であり、配当の受け取りは含まれない。

覚えるポイント

  • 利子・配当などの投資収益は第一次所得収支
  • 無償援助・拠出金は第二次所得収支
  • 投資の元本の移動は金融収支

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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