PE7-042公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(1) 貿易と国際収支

国際収支統計における金融収支についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

経営支配を目的とする海外企業の株式取得は直接投資として、配当や値上がり益を目的とする株式・債券の取得は証券投資として計上される

この問題のポイント

金融収支の内訳である直接投資と証券投資の区別(経営支配目的か収益目的か)を問う問題。

解説

金融収支は、対外的な金融資産・負債の増減を記録する項目で、主な内訳に直接投資証券投資・金融派生商品・その他投資・外貨準備がある。
直接投資は、海外での工場設立や、経営への参加・支配を目的とする株式取得(目安として議決権の10%以上)である。生産拠点の海外移転など、実体経済と結び付いた長期的な投資が中心となる。
証券投資は、配当・利子や値上がり益を目的とする株式・債券の取得で、経営支配を目的としない。短期間で流出入しやすく、新興国の通貨危機の一因ともなってきた。
なお、これらの投資から生じた収益(配当・利子)の受け払いは金融収支ではなく、経常収支の第一次所得収支に計上される。この区別が最大の判別点である。

ひっかけポイント
「元本の移動=金融収支、収益の受け取り=第一次所得収支」の区別が急所。直接投資(支配目的)と証券投資(収益目的)の定義の入れ替えにも注意。

選択肢の確認

①「証券投資は金額が小さいため、国際収支統計には計上されない」
誤り。
誤答理由: 証券投資は金融収支の主要項目として計上される。国境を越える証券投資は巨額であり、統計に計上されないという記述は誤り。

②「経営支配を目的とする海外企業の株式取得は直接投資として、配当や値上がり益を目的とする株式・債券の取得は証券投資として計上される」
正しい。
正解。金融収支のうち、経営支配目的の株式取得(目安10%以上)は直接投資、収益目的の株式・債券取得は証券投資に区分される。

③「海外子会社から受け取る配当も、金融収支に計上される」
誤り。
誤答理由: 配当の受け取りは金融収支ではなく、経常収支の第一次所得収支に計上される。元本の移動と収益の受け取りの区別が急所である。

④「直接投資は、経常収支の一項目である」
誤り。
誤答理由: 直接投資は金融収支の項目であり、経常収支には含まれない。

覚えるポイント

  • 金融収支=直接投資・証券投資・外貨準備など
  • 直接投資は経営支配目的、証券投資は収益目的
  • 投資収益の受け取りは第一次所得収支へ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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