PE-D3-01|公共・政治経済 対策問題
地域統合や国際貿易体制についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
EUの多くの加盟国は共通通貨ユーロを導入しているが、全加盟国が導入しているわけではない
この問題のポイント
地域統合と貿易体制の基本を問う問題。「ユーロは全加盟国ではない」「イギリスは離脱」「WTOはサービス・知的財産も対象」という3つの正誤ポイントで解ける。
解説
EU(ヨーロッパ連合)は、1993年発効のマーストリヒト条約により、それまでのEC(ヨーロッパ共同体)を発展させて成立した。市場統合にとどまらず、共通通貨や共通の外交・安全保障政策まで目指す、世界で最も深化した地域統合である。
共通通貨ユーロは1999年に導入されたが、参加には財政赤字などの基準があり、独自通貨を維持する国もあるため、全加盟国が導入しているわけではない(スウェーデン、デンマークなどは未導入)。またイギリスは2016年の国民投票を経て2020年にEUを離脱した(ブレグジット)。
世界規模の貿易体制では、戦後の**GATT(関税と貿易に関する一般協定)**を発展的に改組して、1995年にWTO(世界貿易機関)が設立された。WTOはモノの貿易に加えてサービス貿易や知的財産権も対象とし、紛争処理の手続も強化されている。
ASEAN(東南アジア諸国連合)は1967年に結成された東南アジアの地域協力機構であり、ヨーロッパの組織ではない。
ひっかけポイント
「全加盟国がユーロ導入」「イギリスが今も加盟」は現状に反する定番の誤り。WTOの対象をモノに限定する選択肢も、GATTからの拡大という経緯を知っていれば消せる。
選択肢の確認
①「ASEANは、ヨーロッパ諸国による地域統合の組織である」
❌ 誤り。
誤答理由: ASEAN(東南アジア諸国連合)は1967年に結成された東南アジアの地域協力機構であり、ヨーロッパの組織ではない。
②「EUの多くの加盟国は共通通貨ユーロを導入しているが、全加盟国が導入しているわけではない」
✅ 正しい。
正解。ユーロには財政基準などの参加条件があり、スウェーデンやデンマークなど独自通貨を維持する加盟国も存在するため、全加盟国導入ではない。
③「イギリスは、現在もEUの加盟国である」
❌ 誤り。
誤答理由: イギリスは2016年の国民投票を経て2020年にEUを離脱した(ブレグジット)。現在も加盟しているという説明は事実に反する。
④「WTOが扱うのはモノの貿易だけであり、サービス貿易や知的財産権は対象外である」
❌ 誤り。
誤答理由: WTOはGATTを発展させて1995年に設立され、モノの貿易に加えサービス貿易や知的財産権も対象とする。
覚えるポイント
- EUは1993年マーストリヒト条約で発足、ユーロは一部未導入
- イギリスは2020年にEU離脱
- WTO(1995年)はサービス・知的財産権も対象
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。