PE7-061|公共・政治経済 対策問題
ヨーロッパの地域統合の歩みについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
ECSC・EECなどの統合を経て、1993年にマーストリヒト条約が発効し、EU(ヨーロッパ連合)が発足した
この問題のポイント
ECSCからEC、そしてマーストリヒト条約によるEU発足へという統合の段階的な深化の順序を問う問題。
解説
ヨーロッパ統合は、二度の大戦への反省から「不戦共同体」をめざして始まった。
出発点は1952年のECSC(ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体)である。戦争の原因となってきた石炭と鉄鋼を、独仏を含む6か国の共同管理に置いた。1958年にはローマ条約に基づきEEC(ヨーロッパ経済共同体)などが発足し、1967年に諸共同体はEC(ヨーロッパ共同体)に統合され、関税同盟や共通農業政策を実現した。
冷戦終結後の1993年、マーストリヒト条約の発効によりEU(ヨーロッパ連合)が発足した。EUは市場統合にとどまらず、単一通貨の導入、共通外交・安全保障政策、司法・内務協力にまで統合を深化させ、東欧諸国への拡大も進めた。ユーロの導入は1999年(現金流通は2002年)であり、統合の当初からではない。
「石炭鉄鋼の共同管理→共同市場→通貨・政治統合」という段階的深化の流れが整序問題の定番である。
ひっかけポイント
ローマ条約で発足したのはEEC(EUではない)。EUの発足はマーストリヒト条約(1993年)。NATOは軍事同盟でありEUの母体ではない。
選択肢の確認
①「ECSC・EECなどの統合を経て、1993年にマーストリヒト条約が発効し、EU(ヨーロッパ連合)が発足した」
✅ 正しい。
正解。ECSC(1952年)からEEC・ECを経て、1993年のマーストリヒト条約発効によりEUが発足したという段階的深化の流れである。
②「1957年のローマ条約によって、EUという名称の組織が直ちに発足した」
❌ 誤り。
誤答理由: ローマ条約(1957年調印)で発足したのはEECであり、EUの発足は1993年のマーストリヒト条約による。名称と条約の対応がずれている。
③「EUは、NATO(北大西洋条約機構)の経済部門として設立された組織である」
❌ 誤り。
誤答理由: EUはNATOの経済部門ではなく、独自の条約に基づく別個の組織である。NATOは米国を含む軍事同盟である。
④「ヨーロッパの統合は、発足の当初から単一通貨ユーロの流通によって始まった」
❌ 誤り。
誤答理由: 単一通貨ユーロの導入は1999年(現金流通2002年)であり、統合の当初からではない。統合は石炭鉄鋼の共同管理から始まった。
覚えるポイント
- ECSC(1952年)→EEC(1958年)→EC(1967年)→EU(1993年)
- EU発足はマーストリヒト条約の発効による
- 経済統合から通貨・政治統合へ段階的に深化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。