PE6-009公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

公共財が市場では十分に供給されにくい理由として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

対価を払わない人の利用を排除できず、複数の人が同時に消費できる性質を持つから

この問題のポイント

公共財の2つの性質(非排除性・非競合性)を問う問題。この性質ゆえに市場では供給されにくく、政府が供給する、という筋道で解ける。

解説

公共財とは、一般道路・国防・警察・堤防のように、2つの性質をあわせ持つ財・サービスをいう。

  • 非排除性: 対価を支払わない人の利用を排除できない
  • 非競合性: ある人が消費しても他の人の消費できる量が減らない
    非排除性があると、代金を払わずに便益だけを受けようとするフリーライダー(ただ乗り)が生じる。料金を取れなければ民間企業は採算がとれないため、市場に任せると公共財は十分に供給されない。これは市場の失敗の一つである。
    そこで政府が租税を財源として公共財を供給する。これが財政の持つ資源配分機能である。
    なお、民間企業による生産が禁止されているわけではない。有料道路のように排除性を持たせられる場合は民間供給も可能である。

ひっかけポイント
非排除性と非競合性という2条件の内容を問うのが定番。「法律で禁止されているから」ではなく「採算がとれないから」供給されない点が急所。

選択肢の確認

①「生産するのに費用がまったくかからないから」
誤り。
道路や堤防の建設には多額の費用がかかる。費用がかからないから供給されないのではなく、料金を徴収できないことが問題である。

②「需要が存在しないから」
誤り。
国防や道路への需要は存在する。需要があっても対価を徴収できないことが市場供給を妨げている。

③「民間企業が生産することが法律で一律に禁止されているから」
誤り。
民間による供給が法律で一律に禁止されているわけではなく、有料道路のように排除性を持たせれば民間供給も可能である。

④「対価を払わない人の利用を排除できず、複数の人が同時に消費できる性質を持つから」
正しい。
正解。公共財は対価を払わない人を排除できない非排除性と、同時消費が可能な非競合性を持つため、民間では採算がとれず市場では過少供給になる。

覚えるポイント

  • 公共財の条件は非排除性と非競合性
  • 非排除性がフリーライダーを生み市場供給を妨げる
  • 政府が税を財源に供給(財政の資源配分機能)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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