PE-B1-01公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

市場の失敗についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

公害のように、市場での取引を通さずに第三者へ不利益が及ぶことを外部不経済といい、市場の失敗の一例である

この問題のポイント

市場の失敗の類型を問う問題。「外部不経済=市場を通さない第三者への不利益」という定義と、公共財・独占の性質がわかれば解ける。

解説

価格機構は資源を効率的に配分するが、うまく働かない場合がある。これを市場の失敗といい、政府が市場に介入する根拠となる。主な類型は次の通りである。

  • 外部不経済:工場の公害のように、市場の取引を通さずに第三者へ不利益が及ぶこと。企業は被害の費用を負担しないため、社会的に見て過剰に生産されがちである。逆に、果樹園の近くの養蜂家が受粉の恩恵を受けるように、第三者に利益が及ぶのが外部経済である
  • 公共財:一般道路や国防のように、対価を払わない人を排除できず(非排除性)、ある人の消費が他人の消費を妨げない(非競合性)財。料金を取れないため市場では供給されにくく、政府が税で供給する
  • 独占・寡占:競争が失われ、価格が高止まりする(管理価格・価格の下方硬直性)
    このほか、売り手と買い手の情報の非対称性も市場の失敗に数えられる。公害に対しては、汚染者負担の原則(PPP)や環境規制で外部不経済を内部化する政策がとられる。

ひっかけポイント
外部経済・外部不経済は「市場を通さない」影響である点が定義の核心。公共財は非排除性ゆえ市場では供給され「にくい」のであり、されやすいとする逆転に注意。

選択肢の確認

①「外部経済とは、市場内の取引によって当事者どうしが利益を得ることをいう」
誤り。
誤答理由: 外部経済は市場の取引を通さずに第三者へ利益が及ぶことをいう。市場内の当事者間の利益は通常の取引であり外部性ではない。

②「公害のように、市場での取引を通さずに第三者へ不利益が及ぶことを外部不経済といい、市場の失敗の一例である」
正しい。
正解。外部不経済は、公害のように市場の取引を通さずに第三者へ不利益が及ぶ現象で、価格機構が働かない市場の失敗の典型例である。

③「公共財は非排除性と非競合性をもつため、市場に任せれば十分に供給されやすい」
誤り。
誤答理由: 公共財は非排除性のため対価を取れず、市場に任せると供給が不足する。「供給されやすい」は性質の逆転である。

④「独占や寡占が生じても、価格機構は常に正常に働き続ける」
誤り。
誤答理由: 独占・寡占の下では競争が失われ、価格が高止まりするなど価格機構は正常に働かなくなる。これも市場の失敗の一類型である。

覚えるポイント

  • 外部不経済=市場を通さず第三者に不利益(公害)
  • 公共財は非排除性・非競合性ゆえ市場で供給不足
  • 独占・寡占、情報の非対称性も市場の失敗

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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