PE6-006|公共・政治経済 対策問題
「市場の失敗」の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
公害や公共財のように、市場メカニズムだけでは資源の最適配分が実現できない状態をいう
この問題のポイント
市場の失敗の定義を問う問題。「市場に任せるだけでは最適配分ができない場面」という定義と代表例のセットで解ける。
解説
市場メカニズムは価格を通じて資源を効率的に配分するが、万能ではない。市場の失敗とは、市場に任せるだけでは資源の最適配分が達成されない状態をいう。
代表例は次の4つである。
- 外部性: 公害のように、市場を通さずに第三者へ利益や損害が及ぶ
- 公共財: 道路や国防のように、市場では十分に供給されない
- 独占・寡占: 競争が失われ、価格が高止まりする
- 情報の非対称性: 売り手と買い手の持つ情報に差がある
これらの場面では、課税・規制・公共財の供給・独占禁止政策など、政府の介入が正当化される。
ただし政府の介入が非効率や既得権を生むこともあり、これを「政府の失敗」と呼ぶ。市場の失敗と政府の失敗の両方を視野に入れるのが現代の経済政策の考え方である。
ひっかけポイント
「市場の失敗」は個別企業の倒産や政策の失敗のことではない。外部性・公共財・独占・情報の非対称性という4類型を挙げられるかが問われる。
選択肢の確認
①「政府の経済政策が失敗して不況になることをいう」
❌ 誤り。
政府の政策の失敗はむしろ「政府の失敗」と呼ばれ、市場の失敗とは対になる別の概念である。
②「株価が暴落して証券取引所が閉鎖されることをいう」
❌ 誤り。
株価暴落や取引所閉鎖は市場の失敗の定義とは無関係である。市場の失敗は市場が機能しても最適配分に至らない構造的な問題を指す。
③「公害や公共財のように、市場メカニズムだけでは資源の最適配分が実現できない状態をいう」
✅ 正しい。
正解。市場の失敗とは、外部性・公共財・独占寡占・情報の非対称性などにより、市場メカニズムだけでは資源の最適配分が実現できない状態をいう。
④「企業が倒産して市場から退出することをいう」
❌ 誤り。
個別企業の倒産・退出は市場の競争の結果であり、市場の失敗という経済学の用語の意味ではない。
覚えるポイント
- 市場の失敗=市場だけでは最適配分ができない状態
- 4類型は外部性・公共財・独占寡占・情報の非対称性
- 対概念として政府の失敗もある
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。