PE6-007公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

外部不経済とその対策についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

工場の排煙による公害が典型例であり、政府が課税などで社会的費用を価格に反映させる方法がある

この問題のポイント

外部不経済の定義と「内部化」という対策を問う問題。公害=外部不経済=放置すると過剰生産、という連鎖で判断する。

解説

外部不経済とは、ある経済主体の活動が、市場での取引を通さずに第三者へ不利益を及ぼすことをいう。工場の排煙・排水による公害や騒音が典型である。
公害の被害というコスト(社会的費用)は、生産者の負担する私的費用に含まれない。そのため市場に任せると、価格は本来あるべき水準より安くなり、その財は社会的に望ましい水準より過剰に生産されてしまう。
対策としては、政府が汚染物質の排出に課税したり規制を課したりして、社会的費用を生産者の負担に組み込む方法がある。これを外部不経済の内部化という。汚染の原因者が費用を負う汚染者負担の原則(PPP)も同じ発想である。
逆に、他人に利益を与える場合は
外部経済
と呼ばれ、こちらは過少供給になりやすい。

ひっかけポイント
外部不経済は「過剰供給」、外部経済は「過少供給」になる。この対応の入れ替えが最頻出。内部化の手段は国有化ではなく課税・規制が基本である。

選択肢の確認

①「外部不経済への対策として、政府は必ずその産業を国有化しなければならない」
誤り。
内部化の手段は課税や規制が基本であり、国有化が必須とされるわけではない。

②「工場の排煙による公害が典型例であり、政府が課税などで社会的費用を価格に反映させる方法がある」
正しい。
正解。公害は市場を通さず第三者に損害を与える外部不経済の典型で、課税などにより社会的費用を価格に反映させる内部化が対策となる。

③「外部不経済が存在する財は、市場に任せると社会的に望ましい水準より過少にしか生産されない」
誤り。
外部不経済のある財は社会的費用が価格に反映されないため過剰に生産される。過少供給になるのは外部経済の場合である。

④「外部不経済は市場取引を通じて第三者に利益が及ぶ現象である」
誤り。
第三者に利益が及ぶのは外部経済であり、外部不経済は損害・不利益が及ぶ現象である。

覚えるポイント

  • 外部不経済=市場を通さず第三者に不利益(公害)
  • 放置すると過剰生産になるため課税・規制で内部化
  • 汚染者負担の原則(PPP)とセットで覚える

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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