KZ-R6HB-07公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 本試験(政治・経済)

資料3と資料4は、1989年から1994年までの2つの経済指標(イ・ウ)の実質額の対前年増減額を示す。読み取りとして最も適切なものはどれか。

KZ-R6HB-07の問題図版
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正解: 1

正解

イの対前年増減額は1992年から1994年にかけてマイナスが続く一方、ウの対前年増減額は期間を通じてプラスを保っている

この問題のポイント

2つの指標の対前年増減額を、マイナスに転落したか・プラスを保ったかで対比する問題。バブル崩壊の波及の仕方の違いが読みどころ。

解説

資料3のは、1989年に10兆円前後のプラスだったものが年々縮小し、1992年から1994年にかけてはマイナスが続いている。前年より実額が減る状態が3年続いたことを意味し、バブル崩壊後に企業が設備投資を大幅に減らしたことに対応する動きである。
一方、資料4のは、1989〜1990年に20兆円台のプラスを示した後、増加幅を急速に縮めたが、期間を通じてマイナスにはなっていない。増え方が鈍っただけで、水準そのものは増え続けたことを示す。経済全体の規模を表すGDPは、この時期の日本では低成長ながらプラス成長を保っており、この形に対応する。
このように、同じ不況期でも「絶対額が減る指標」と「伸びが鈍るだけの指標」があり、対前年増減額のグラフはその違いを鮮明に示す。ゼロの線を基準に、上か下かをまず確認するのが読み取りの基本である。

ひっかけポイント
増加幅の縮小(プラスのまま小さくなる)とマイナス転落の混同が定番。1993年はいずれの指標も期間中の最大ではなく最小に近い。

選択肢の確認

①「イの対前年増減額は1992年から1994年にかけてマイナスが続く一方、ウの対前年増減額は期間を通じてプラスを保っている」
正しい。
正解。イは1992〜1994年にマイナスが続く一方、ウは増加幅を縮めながらも期間を通じてプラスを保っており、両資料の形と一致する。

②「ウの対前年増減額は、1992年以降マイナスに転じている」
誤り。
ウは1992年以降も小幅ながらプラスを保っており、マイナスに転じたという読みは誤り。

③「イの対前年増減額は、期間を通じてほぼ一定の水準を保っている」
誤り。
イは10兆円前後のプラスからマイナスへと大きく変化しており、ほぼ一定という読みは図と矛盾する。

④「イとウの対前年増減額は、いずれも1993年に期間中最大の値を示している」
誤り。
1993年は両指標とも期間中の最小に近い値であり、最大という読みは正反対である。

覚えるポイント

  • イは1992〜94年にマイナス=設備投資型の落ち込み
  • ウはプラスを維持=GDP型の低成長
  • 対前年増減額はゼロの線との位置関係で読む

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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