KZ-R6HB-06|公共・政治経済 対策問題
資料1が説明する景気循環に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正解
在庫投資の変動を主な要因とする約40か月周期の景気循環はキチンの波と呼ばれ、設備投資を要因とする約10年周期の循環はジュグラーの波と呼ばれる
この問題のポイント
景気循環の類型(キチン・ジュグラー・クズネッツ・コンドラチェフ)を、周期と要因の組合せで正確に覚えているかを問う。
解説
経済活動は、好況→後退→不況→回復という4つの局面を繰り返す。これが景気循環であり、一度だけ現れて終わる現象ではない。
景気循環は周期の長さと要因によって次のように類型化される。
- キチンの波: 約40か月周期。在庫投資の変動が要因
- ジュグラーの波: 約10年周期。設備投資の更新が要因
- クズネッツの波: 約20年周期。建設投資が要因
- コンドラチェフの波: 約50年周期。技術革新が要因
資料1が説明する、売れ残りの発生→生産の抑制→在庫調整→回復という過程は、最も短いキチンの波(在庫循環)の仕組みそのものである。
景気の後退期には、需要の減少を受けて企業は生産を抑え、設備投資も減少させるのが通常であり、必ず増加するという記述は景気循環の理解と正反対である。
ひっかけポイント
4つの波の「周期」と「要因」の組合せの入れ替えが最頻出。在庫=キチン、設備=ジュグラー、建設=クズネッツ、技術革新=コンドラチェフと対で覚える。
選択肢の確認
①「景気循環は、好況・後退・不況・回復の4局面が一度だけ現れて終わる現象である」
❌ 誤り。
景気循環は好況・後退・不況・回復の4局面が繰り返し現れる現象であり、一度だけで終わるものではない。
②「在庫投資の変動を主な要因とする約40か月周期の景気循環はキチンの波と呼ばれ、設備投資を要因とする約10年周期の循環はジュグラーの波と呼ばれる」
✅ 正しい。
正解。約40か月周期のキチンの波は在庫投資、約10年周期のジュグラーの波は設備投資を主な要因とする。
③「設備投資の変動を主な要因とするのは、約50年周期のコンドラチェフの波である」
❌ 誤り。
コンドラチェフの波は約50年周期で技術革新を要因とする。設備投資を要因とするのは約10年周期のジュグラーの波である。
④「景気の後退期には、企業の設備投資は必ず増加する」
❌ 誤り。
景気後退期には需要減少を受けて設備投資は減少するのが通常であり、必ず増加するという記述は誤り。
覚えるポイント
- キチンの波=約40か月・在庫投資
- ジュグラーの波=約10年・設備投資
- コンドラチェフの波=約50年・技術革新
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。