KZ-R7TB-16|公共・政治経済 対策問題
表は人口減少が進む地域Jと地域Kの人口増減率・高齢化率・農業用水路の保全率を示す。表の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 4
正解
地域Jでは人口減少と高齢化が進むとともに農業用水路の保全率が2020年に3割程度まで低下しており、共同生活の維持がより困難になっていると読み取れる
この問題のポイント
2つの地域の3つの指標を対比し、どちらで限界集落の問題がより深刻かを判断する問題。保全率の動きの違いが決め手。
解説
表の人口増減率をみると、両地域とも一貫してマイナスであり、人口減少が続いている。高齢化率も両地域とも上昇し、2020年には5割を超える。ここまでは共通の傾向である。
差が表れるのは農業用水路の保全率である。地域Jでは62.5%から60.0%を経て2020年に33.3%へと大きく低下した。住民どうしの共同作業で維持されてきた水路の管理が続けられなくなったことを示し、共同生活の機能が衰えた限界集落の問題がより深刻化していると読み取れる。
一方の地域Kは、77.8%へ下がった時期はあるものの2020年も9割台を保っており、共同活動がなお維持されている。
人口や高齢化率が同じように悪化していても、地域の支え合いの実態には差が出る。複数の指標を組み合わせて地域の持続可能性を評価することが、この表の狙いである。
ひっかけポイント
保全率が急落したのはJかKかの取り違えを誘う構図。数値の並びを地域ごとに丁寧に対応させて読む。
選択肢の確認
①「農業用水路の保全率が2020年に3割程度まで低下しているのは、地域Kの方である」
❌ 誤り。
2020年に保全率が3割台なのは地域Jである。地域Kは91.7%と高い水準を保っている。
②「地域Jの高齢化率は、2000年から2020年にかけて低下している」
❌ 誤り。
地域Jの高齢化率は32.3%から55.3%へ上昇しており、低下という読みは表と逆である。
③「両地域とも、2020年の人口は10年前と比べて増加している」
❌ 誤り。
人口増減率は両地域とも一貫してマイナスであり、増加という読みは誤り。
④「地域Jでは人口減少と高齢化が進むとともに農業用水路の保全率が2020年に3割程度まで低下しており、共同生活の維持がより困難になっていると読み取れる」
✅ 正しい。
正解。地域Jは人口減少・高齢化に加えて保全率が62.5%から33.3%へ急落しており、共同生活の維持の困難がより深刻と読める。
覚えるポイント
- 両地域とも人口減少と高齢化は進行
- 保全率が3割台に急落したのは地域J
- 共同活動の維持状況が限界集落の深刻さを示す
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。