KZ-R7TB-17公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧政治・経済)

表が題材とする農山村の課題と活性化策に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-17の問題図版
解答・解説を見る

正解: 3

正解

6次産業化とは、農業者が生産だけでなく加工や流通・販売までを一体的に手がけて付加価値を高める取組であり、農山村の活性化策として推進されている

この問題のポイント

6次産業化・限界集落・過疎化という農山村関連の用語の定義を正確に区別できるかを問う。

解説

6次産業化とは、第1次産業(生産)の農林漁業者が、第2次産業(加工)と第3次産業(流通・販売・サービス)まで一体的に手がける取組をいう。1×2×3=6にちなむ名称で、農産物をそのまま出荷するのでなく、ジャムや菓子などの製品に加工して直売所や観光と結び付けて販売することで付加価値を地域に取り込み、雇用と所得を生み出す活性化策である。
これに対し、米の生産を抑えて他作物への切替えを促す政策は転作(生産調整)であり、別の概念である。
限界集落とは、過疎化・高齢化により65歳以上が人口の半数を超え、冠婚葬祭や水路・道路の維持といった共同体の機能を保てなくなりつつある集落を指す。年少者が過半という定義は正反対である。
また、農山村から都市への人口流出で地域社会の維持が難しくなる現象が過疎化であり、都心の人口が減って郊外が増えるのはドーナツ化現象という。

ひっかけポイント
6次産業化と転作、過疎化とドーナツ化現象という、似た文脈の用語の入れ替えが定番。限界集落の定義は高齢者が過半である。

選択肢の確認

①「限界集落とは、人口の過半を15歳未満の年少者が占める集落をいう」
誤り。
限界集落は65歳以上の高齢者が人口の半数を超えた集落を指す。年少者が過半という定義は正反対である。

②「都心部の人口が減って郊外の人口が増える現象は、過疎化と呼ばれる」
誤り。
都心の人口減と郊外の人口増はドーナツ化現象である。過疎化は農山村からの人口流出を指す。

③「6次産業化とは、農業者が生産だけでなく加工や流通・販売までを一体的に手がけて付加価値を高める取組であり、農山村の活性化策として推進されている」
正しい。
正解。6次産業化は生産(1次)に加工(2次)と流通・販売(3次)を掛け合わせて付加価値を高める取組である。

④「6次産業化とは、米の生産を減らして他の作物への転作を進める政策のことである」
誤り。
米の生産を減らして他作物へ切り替えるのは転作(生産調整)であり、6次産業化とは別の概念である。

覚えるポイント

  • 6次産業化=生産×加工×販売の一体化で付加価値向上
  • 限界集落は65歳以上が人口の半数超
  • 過疎化は農山村の人口流出、ドーナツ化は都心の空洞化

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KZ-R7TB-16KZ-R7TB-18