KZ-R7T-02公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験

表が題材とする福祉国家の類型に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R7T-02の問題図版
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正解: 3

正解

スウェーデンなど北欧型の福祉国家は租税を主な財源として高福祉・高負担を特徴とし、アメリカは相対的に低福祉・低負担で民間保険の役割が大きい

この問題のポイント

福祉国家の国際的な類型(北欧型・アメリカ型)と、国民負担率の定義、ベバリッジ報告の内容を問う。

解説

社会保障のあり方は国によって異なり、大きく次のように類型化される。

  • 北欧型(スウェーデンなど): 租税を主な財源とし、全国民を対象に手厚い給付を行う高福祉・高負担
  • 大陸型(ドイツ・フランスなど): 社会保険料を中心に、職域ごとの保険で支える型
  • アメリカ型: 公的保障は限定的で、民間保険や自助努力の役割が大きい低福祉・低負担
    日本の国民負担率はアメリカより高く、ヨーロッパ諸国より低い中間的な水準にあり、最低ではない。
    また国民負担率は租税負担だけでなく社会保険料負担を含む指標である。
    福祉国家の理念を示した1942年のイギリスのベバリッジ報告は、「ゆりかごから墓場まで」と呼ばれる**国家による最低限度の生活保障(ナショナル・ミニマム)**を提唱したものであり、自助のみを説いたのではない。

ひっかけポイント
国民負担率に社会保険料を含めない定義や、ベバリッジ報告を自助論とする記述は典型的な誤り。日本の負担率の国際的位置(中間)も問われやすい。

選択肢の確認

①「日本の国民負担率はアメリカよりも低く、主要先進国の中で最低の水準にある」
誤り。
日本の国民負担率はアメリカより高く、欧州諸国より低い中間水準である。最低という記述は誤り。

②「イギリスのベバリッジ報告は、国家による保障を排して自助努力のみで生活を支えるべきだと提唱した」
誤り。
ベバリッジ報告(1942年)は「ゆりかごから墓場まで」の国家による最低限度の生活保障を提唱したもので、自助のみを説いたのではない。

③「スウェーデンなど北欧型の福祉国家は租税を主な財源として高福祉・高負担を特徴とし、アメリカは相対的に低福祉・低負担で民間保険の役割が大きい」
正しい。
正解。北欧型は税を主財源とする高福祉・高負担、アメリカ型は民間保険の役割が大きい低福祉・低負担であり、福祉国家の類型として正しい。

④「国民負担率とは、国民所得に占める租税負担のみの割合をいい、社会保険料は含まれない」
誤り。
国民負担率は租税負担に社会保険料負担を加えた合計の対国民所得比であり、租税のみという定義は誤り。

覚えるポイント

  • 北欧型=税中心の高福祉・高負担、アメリカ型=低福祉・低負担
  • 日本の負担率は米より高く欧より低い中間水準
  • ベバリッジ報告=ゆりかごから墓場まで(1942年)

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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