KZ-R7TB-15|公共・政治経済 対策問題
図が扱う合計特殊出生率に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正解
合計特殊出生率とは1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数を示す指標であり、人口を長期的に維持できる水準はおおむね2.07程度とされる
この問題のポイント
合計特殊出生率の定義と人口置換水準の数値を問う基本問題。似た統計指標との区別が判断の軸になる。
解説
合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数を表す指標である。人口1,000人当たりの出生数を示す粗出生率とは別の指標なので混同しないこと。
両親2人から次の世代へ人口を引き継ぐには、単純には2人の子どもが必要だが、出生する子どもの男女比や成人前の死亡を考慮すると、人口を長期的に維持できる水準(人口置換水準)は日本ではおおむね2.07程度とされる。日本の合計特殊出生率は1970年代半ば以降この水準を下回り続けており、これが長期的な人口減少の根本要因である。
ただし、出生率が2を下回っても、人口の多い世代が出産期にある間は出生数が保たれるため、総人口の減少はすぐには始まらない。実際、日本の総人口が減少に転じたのは出生率低下からかなり後の2000年代後半である。
ひっかけポイント
合計特殊出生率と粗出生率の定義の入れ替え、人口置換水準の数値(2.07)の誤りが定番。低下から人口減少までの時間差も問われる。
選択肢の確認
①「合計特殊出生率とは1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数を示す指標であり、人口を長期的に維持できる水準はおおむね2.07程度とされる」
✅ 正しい。
正解。合計特殊出生率は1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数で、人口置換水準は日本ではおおむね2.07とされる。
②「合計特殊出生率とは、人口1,000人当たりの年間出生数をいう」
❌ 誤り。
人口1,000人当たりの出生数は粗出生率であり、合計特殊出生率とは別の指標である。
③「人口を長期的に維持できる水準(人口置換水準)は、おおむね1.0とされている」
❌ 誤り。
人口置換水準はおおむね2.07であり、1.0という数値は誤り。
④「合計特殊出生率が2を下回ると、その年から直ちに総人口は減少に転じる」
❌ 誤り。
出生率が2を下回っても人口の多い世代が出産期にある間は出生数が保たれるため、総人口の減少はすぐには始まらない。
覚えるポイント
- 合計特殊出生率=1人の女性が生涯に産む見込みの子ども数
- 人口置換水準はおおむね2.07
- 出生率低下から総人口減少までには時間差がある
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。