PE8-021公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(4) 労働と社会保障

合計特殊出生率についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数の平均で、日本では1.2前後の低水準が続いている

この問題のポイント

合計特殊出生率の定義と日本の水準を問う。人口置換水準2.07との比較が理解の鍵。

解説

合計特殊出生率とは、1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数の平均値である(15〜49歳の年齢別出生率の合計)。人口1000人当たりの出生数を示す普通出生率とは別の指標である。
人口が長期的に維持される水準(人口置換水準)は約2.07とされる。日本の出生率は1947年頃には4を超えていたが低下を続け、丙午の年を下回った1989年の1.57ショックで少子化が社会問題として認識された。2005年に1.26まで低下し、その後やや持ち直したものの再び低下し、近年は1.2前後という歴史的な低水準にある。年間出生数も70万人台まで減少した。
少子化の背景には、未婚化・晩婚化、子育てと仕事の両立の難しさ、教育費など経済的負担の重さがある。政府は保育の受け皿整備、児童手当の拡充、こども家庭庁の設置などの対策を進めているが、少子化の流れを変えるには至っていない。

ひっかけポイント
人口維持に必要なのは約2.07であり、1.0ではない。普通出生率(人口1000人当たり)との定義の混同にも注意。

選択肢の確認

①「人口1000人当たりの年間出生数のことである」
誤り。
人口1000人当たりの年間出生数は普通出生率であり、合計特殊出生率とは別の指標である。

②「日本の合計特殊出生率は近年2.0を上回っている」
誤り。
日本の出生率は2.0を大きく下回り、1.2前後で推移している。

③「人口を維持するには合計特殊出生率が1.0あれば足りる」
誤り。
人口維持に必要な水準(人口置換水準)は約2.07であり、1.0では人口は大きく減少する。

④「1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数の平均で、日本では1.2前後の低水準が続いている」
正しい。
正解。合計特殊出生率は1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数の平均で、日本は1.2前後の低水準にある。

覚えるポイント

  • 合計特殊出生率=女性1人が生涯に産む子どもの数の平均
  • 人口置換水準は約2.07、日本は1.2前後
  • 1989年の1.57ショックで少子化が社会問題化

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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