KZ-R7TB-14|公共・政治経済 対策問題
同じ図の合計特殊出生率に着目したとき、読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
合計特殊出生率は1950年前後の4を超える水準から大きく低下し、2005年前後に最低水準を記録した後、一時的にやや上昇する局面もみられた
この問題のポイント
合計特殊出生率の折れ線の全体の形(急低下→低迷→底→小反発)を読み取る問題。出生数の山と出生率の水準を混同しないことがカギ。
解説
図の折れ線をたどると、合計特殊出生率は1940年代末から1950年前後には4を超える高い水準にあったが、1950年代に急速に低下した。
注目すべきは第2次ベビーブーム(1971〜74年)である。この時期、出生数は大きな山を作ったが、合計特殊出生率は2.1前後にとどまり、図中で最も高いのは1950年前後である。出生数の増加は親世代の人数が多かったことによるもので、1人当たりの産む数が増えたわけではない。
その後、出生率は1.57ショック(1989年)を経て低下を続け、2005年前後に図中の最低水準を記録した。2010年代半ばにかけてやや持ち直す局面があったが、その後再び低下しており、「2000年以降一貫して上昇」とはいえない。
人口維持に必要な水準(約2.07)を長期にわたり下回り続けていることが、日本の少子化の核心である。
ひっかけポイント
出生数の山(第2次ベビーブーム)と出生率の高さを混同させる選択肢が定番。率の最高は1950年前後、最低は2005年前後という位置を押さえる。
選択肢の確認
①「合計特殊出生率は、期間を通じて2を下回ることなく推移している」
❌ 誤り。
1970年代半ば以降は2を下回る水準が続いており、期間を通じて2以上という読みは誤り。
②「合計特殊出生率は1950年前後の4を超える水準から大きく低下し、2005年前後に最低水準を記録した後、一時的にやや上昇する局面もみられた」
✅ 正しい。
正解。合計特殊出生率は1950年前後の4超から低下し、2005年前後に最低を記録した後、2010年代半ばにやや持ち直す局面がみられた。
③「合計特殊出生率が図中で最も高いのは、第2次ベビーブームの時期である」
❌ 誤り。
率の最高は1950年前後である。第2次ベビーブーム期は2.1前後にとどまり、出生数の山と率の高さを混同している。
④「合計特殊出生率は、2000年以降一貫して上昇し続けている」
❌ 誤り。
2005年前後まで低下が続き、2010年代後半にも再び低下しており、一貫した上昇ではない。
覚えるポイント
- 合計特殊出生率の最高水準は1950年前後
- 2005年前後に最低を記録、その後小幅な持ち直し
- 第2次ベビーブームは親世代の人数による出生数の山
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。