PE6-015|公共・政治経済 対策問題
寡占市場で見られる価格の下方硬直性についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
有力企業が決めた価格に他社が追随する管理価格が形成され、コストが下がっても価格が下がりにくくなる
この問題のポイント
寡占市場の価格形成の特徴を問う問題。プライスリーダー→管理価格→下方硬直性、という用語の連鎖で解ける。
解説
少数の大企業が市場を支配する寡占市場では、完全競争市場とは異なる価格形成が見られる。
有力企業がプライスリーダー(価格先導者)として価格を設定し、他の企業がそれに追随すると、市場の実勢よりも高めの管理価格が形成される。
管理価格のもとでは、技術進歩や原材料費の低下で生産コストが下がっても、企業は利益を確保するため価格を据え置く傾向がある。このように価格が下がりにくくなる現象を価格の下方硬直性という。
価格競争を避けた企業は、代わりに広告・宣伝、デザイン、品質、アフターサービスなどの非価格競争で顧客を奪い合う。
価格の自動調節機能が働きにくくなる点で、寡占は消費者に不利益を与えるおそれがあり、独占禁止法による監視の対象となる。
ひっかけポイント
下方硬直性は「政府の価格統制」ではなく、寡占企業の行動から生まれる。プライスリーダー・管理価格・非価格競争をワンセットで覚える。
選択肢の確認
①「需要が増えると価格が際限なく下落していく現象である」
❌ 誤り。
需要の増加は通常は価格の上昇要因であり、価格が際限なく下落するという記述は下方硬直性と正反対である。
②「完全競争市場でのみ見られる現象である」
❌ 誤り。
完全競争市場では価格は需給に応じて上下する。下方硬直性は少数企業が支配する寡占市場に特有の現象である。
③「有力企業が決めた価格に他社が追随する管理価格が形成され、コストが下がっても価格が下がりにくくなる」
✅ 正しい。
正解。寡占市場ではプライスリーダーの設定価格に他社が追随して管理価格が形成され、コストが低下しても価格が下がりにくい下方硬直性が生じる。
④「政府がすべての価格を法律で固定するため価格が動かなくなる」
❌ 誤り。
下方硬直性は政府の価格統制ではなく、寡占企業の価格行動から自然に生じる現象である。
覚えるポイント
- 寡占市場ではプライスリーダーの価格に他社が追随(管理価格)
- コストが下がっても価格が下がりにくい=下方硬直性
- 価格競争の代わりに広告・サービスなどの非価格競争が活発化
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。