PE9-007|公共・政治経済 対策問題
国民所得の三面等価の原則についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
国民所得は生産・分配・支出のどの面から捉えても、事後的に等しくなる
この問題のポイント
三面等価の原則の正確な意味を問う。「同じ所得の流れを三つの側面から測っているだけ」という理解が核心。
解説
経済活動で生み出された付加価値は、一つの流れを三つの局面で捉えることができる。
- 生産国民所得:どの産業がどれだけ生産したか
- 分配国民所得:賃金・利潤・利子などとして誰にどう分配されたか
- 支出国民所得:消費・投資などとしてどう使われたか
生み出された価値は必ず誰かの所得として分配され、分配された所得は必ず何らかの形で支出(売れ残りは在庫投資として支出に計上)される。したがって三つの値は事後的に必ず等しくなる。これが三面等価の原則である。
「事後的に」という限定が重要で、意図せぬ在庫の増減まで投資に含めることで等式が成立する。財政収支の均衡といった特別な条件は不要であり、どんな経済状態でも会計上成り立つ恒等式である。
ひっかけポイント
三面等価に「条件付きで成り立つ」という限定を付ける誤答が定番。売れ残りも在庫投資に含めるため、無条件かつ事後的に常に成立する。
選択肢の確認
①「三面等価は政府の財政収支が均衡している場合にのみ成り立つ」
❌ 誤り。
誤答理由: 三面等価は会計上の恒等式であり、財政収支の均衡のような特別な条件は一切不要である。
②「生産面と分配面は等しいが、支出面だけは常に異なる値になる」
❌ 誤り。
誤答理由: 支出面も、意図せぬ売れ残りを在庫投資として含めることで他の二面と必ず等しくなる。支出だけが異なるという説明は誤り。
③「国民所得は生産・分配・支出のどの面から捉えても、事後的に等しくなる」
✅ 正しい。
正解。生み出された付加価値は必ず分配され、分配された所得は消費・投資(売れ残りは在庫投資)として支出されるため、生産・分配・支出の三面は事後的に必ず等しくなる。
④「国民所得は生産面が最も大きく、支出面が最も小さくなる」
❌ 誤り。
誤答理由: 三面はどれも同じ所得の流れを別の側面から測ったものであり、大小関係は生じない。等しくなることが原則の内容である。
覚えるポイント
- 国民所得は生産・分配・支出の三面で事後的に等しい
- 売れ残りは在庫投資として支出に計上される
- 特別な条件なしに成り立つ会計上の恒等式
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。