PE8-023公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(4) 労働と社会保障

ノーマライゼーションの考え方として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

障害の有無にかかわらず、誰もが地域で当たり前に生活できる社会をめざす考え方

この問題のポイント

ノーマライゼーションの理念を問う。分離・保護ではなく共生をめざす方向性が判断の軸。

解説

ノーマライゼーションとは、障害者や高齢者を特別な存在として施設などに分離するのではなく、誰もが地域社会の中で普通(ノーマル)の生活を送れるようにすることこそ正常な社会である、とする考え方である。20世紀半ばのデンマークで、知的障害者の親たちの運動から生まれ、世界の福祉の基本理念となった。
この理念を実現する手段として、段差の解消など障壁を取り除くバリアフリー、初めから誰もが使いやすいように設計するユニバーサルデザインがある。
日本でも、障害者基本法、バリアフリー新法(2006年)、障害者差別解消法(2013年制定)などが整備され、差別解消法は行政機関や事業者に、障害者の求めに応じて負担が重すぎない範囲で対応する合理的配慮を義務づけた(民間事業者は2024年から義務化)。国連の障害者権利条約(日本は2014年批准)も、共生社会の実現を求めている。

ひっかけポイント
「施設に集めて保護」はノーマライゼーション以前の分離型福祉の発想で、理念とは正反対。バリアフリーやユニバーサルデザインは実現の手段である。

選択肢の確認

①「医療の進歩によって障害を完全になくそうとする考え方」
誤り。
ノーマライゼーションは障害をなくすことではなく、障害があっても普通に暮らせる社会の側の変革を求める考え方である。

②「障害の有無にかかわらず、誰もが地域で当たり前に生活できる社会をめざす考え方」
正しい。
正解。ノーマライゼーションは、障害の有無にかかわらず誰もが地域で当たり前に生活できる社会こそ正常だとする理念である。

③「障害者を専用の施設に集めて社会から分離して保護する考え方」
誤り。
施設への分離・保護はノーマライゼーション以前の福祉の発想であり、理念はその克服をめざして生まれた。

④「高齢者の雇用を法律で禁止する考え方」
誤り。
高齢者の雇用禁止は共生の理念と無関係であり、政策はむしろ高齢者の就業機会の確保を進めている。

覚えるポイント

  • ノーマライゼーション=誰もが地域で普通に暮らせる社会
  • 手段としてバリアフリー・ユニバーサルデザイン
  • 障害者差別解消法は合理的配慮を義務づけ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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