PE8-025公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(4) 労働と社会保障

「全世代型社会保障」の考え方として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

高齢者中心だった給付を見直し、子育て支援など全世代を対象とする給付と、能力に応じた負担をめざす

この問題のポイント

全世代型社会保障の方向性を問う。給付の対象を全世代へ広げ、負担は年齢でなく能力に応じて、という2つの柱をつかむ。

解説

日本の社会保障は、年金・医療・介護という高齢者向けの給付が中心で、給付の多くを高齢世代が受け、負担は現役世代の保険料に偏るという構造的な問題を抱えてきた。
全世代型社会保障は、この構造を見直す改革の理念である。第一の柱は、給付の対象を全世代に広げることである。児童手当の拡充、保育・幼児教育の無償化、高等教育の修学支援など、子育て・若者世代への支援を強化し、少子化の流れを変えることをめざす。
第二の柱は、負担の在り方の見直しである。年齢を基準とするのではなく、負担能力に応じて支え合う方向へ転換し、一定所得以上の高齢者の医療費窓口負担の引き上げ(75歳以上の2割負担導入)などが行われた。
少子高齢化の下で制度の持続可能性を保つには、給付と負担の世代間バランスの再構築が避けられない、という問題意識が根底にある。

ひっかけポイント
「高齢者給付のみ拡大」「給付の全廃」はどちらも極端で誤り。全世代への給付拡大+能力に応じた負担、という2本柱で判断する。

選択肢の確認

①「社会保障の給付をすべて廃止して自己責任に委ねる」
誤り。
給付の全廃・自己責任化ではなく、給付の対象と負担の在り方を見直して制度を持続させることが狙いである。

②「高齢者への給付だけをさらに拡大し、現役世代の負担を増やす」
誤り。
高齢者給付のみの拡大は従来の構造の強化であり、世代間バランスの見直しという理念と逆行する。

③「子どもへの給付をなくして年金の財源に回す」
誤り。
子どもへの給付はむしろ拡充の対象であり、削って年金に回す方向ではない。

④「高齢者中心だった給付を見直し、子育て支援など全世代を対象とする給付と、能力に応じた負担をめざす」
正しい。
正解。全世代型社会保障は、高齢者中心の給付を子育て支援など全世代対象に広げ、負担は年齢でなく能力に応じて分かち合う改革の理念である。

覚えるポイント

  • 給付を高齢者中心から全世代対象へ
  • 負担は年齢基準から能力基準へ
  • 子育て支援強化と制度の持続可能性の両立が狙い

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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