PE9-074|公共・政治経済 対策問題
アメリカの社会保障制度についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
民間保険への依存度が高く、公的医療保険は高齢者向けと低所得者向けなどに限られてきた
この問題のポイント
アメリカ型社会保障の特徴を問う。国民皆保険が存在せず民間保険中心という構造と、医療保険改革の展開が核心。
解説
アメリカの社会保障は、自助努力を重んじる伝統から、民間保険中心の仕組みをとってきた。
- 現役世代の医療保険は、雇用先を通じた民間保険への加入が基本
- 公的医療保険は、高齢者・障害者向けのメディケアと、低所得者向けのメディケイドなどに限られる
- このため無保険者が数千万人規模で存在することが、長年の社会問題となってきた
2010年、オバマ政権は医療保険改革法(通称オバマケア)を成立させ、保険加入の促進と補助によって無保険者を大幅に減らしたが、国民皆保険には至っておらず、廃止をめぐる政治対立も続いた。
日本が1961年に国民皆保険・皆年金を達成しているのと対照的であり、「市場と自助のアメリカ型」対「公的保障の北欧型・大陸型」という軸での比較が定番である。
ひっかけポイント
アメリカに全国民対象の皆保険はない。メディケア(高齢者)とメディケイド(低所得者)の対象の入れ替えも定番の引っかけ。
選択肢の確認
①「医療・教育・介護の全てが無償で提供される高福祉国家である」
❌ 誤り。
誤答理由: 医療・教育・介護が広く公的に提供される高福祉国家は北欧型の姿であり、自助を重んじるアメリカの制度とは異なる。
②「社会保障への民間保険の関与は法律で禁止されている」
❌ 誤り。
誤答理由: アメリカでは雇用を通じた民間保険が医療保障の中心であり、民間保険の関与が禁止されているという記述は正反対である。
③「民間保険への依存度が高く、公的医療保険は高齢者向けと低所得者向けなどに限られてきた」
✅ 正しい。
正解。アメリカは民間保険への依存度が高く、公的医療保険は高齢者向けのメディケアと低所得者向けのメディケイドなどに限られてきた。
④「全国民を対象とする公的な国民皆保険制度が古くから確立している」
❌ 誤り。
誤答理由: アメリカには全国民対象の公的な国民皆保険制度はなく、無保険者の存在が長年の社会問題となってきた。
覚えるポイント
- アメリカ型は民間保険中心で皆保険なし
- メディケアは高齢者、メディケイドは低所得者向け
- 2010年オバマケアで無保険者は減少したが皆保険には未達
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。