PE9-075|公共・政治経済 対策問題
日本の社会保障制度についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
1961年に国民皆保険・皆年金が実現し、社会保険を中心に公的扶助・社会福祉・公衆衛生を組み合わせた制度をとる
この問題のポイント
日本の社会保障の4本柱と国民皆保険・皆年金の達成年を問う。国際類型の中での日本の位置付け(中間型)も論点。
解説
日本の社会保障制度は、次の4つの柱で構成される。
- 社会保険:医療・年金・雇用・労災・介護(2000年開始)の5種類。保険料を主財源とする制度の中心
- 公的扶助:生活保護法に基づき、最低限度の生活を保障(財源は公費)
- 社会福祉:児童・高齢者・障害者などへのサービス
- 公衆衛生:感染症対策や上下水道など
1961年に全ての国民がいずれかの医療保険・年金に加入する国民皆保険・皆年金が実現した。
国際類型でみると、日本は社会保険中心という点で大陸型に近いが、租税も相当投入されており、北欧型と大陸型の中間と評価される。急速な少子高齢化により社会保障給付費は増え続け、年金のマクロ経済スライド導入や給付と負担の見直しが課題となっている。
ひっかけポイント
皆保険・皆年金の達成年1961年は頻出年号。介護保険(2000年〜、40歳以上が被保険者)を古くからある制度と誤認させる出題にも注意。
選択肢の確認
①「少子高齢化が進んでも、社会保障給付費は減少し続けている」
❌ 誤り。
誤答理由: 少子高齢化により社会保障給付費は増加を続けており、減少し続けているという記述は事実と逆である。
②「1961年に国民皆保険・皆年金が実現し、社会保険を中心に公的扶助・社会福祉・公衆衛生を組み合わせた制度をとる」
✅ 正しい。
正解。日本は1961年に国民皆保険・皆年金を実現し、社会保険・公的扶助・社会福祉・公衆衛生の4本柱で社会保障制度を構成している。
③「財源は全て租税で賄われており、社会保険料は徴収されていない」
❌ 誤り。
誤答理由: 制度の中心である社会保険は保険料を主財源とし、租税も投入される混合方式である。全て租税というのは北欧型に近い説明で日本には当てはまらない。
④「公的医療保険は存在せず、全て民間保険に委ねられている」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本には国民健康保険や被用者保険などの公的医療保険があり、全国民がいずれかに加入する皆保険体制をとる。
覚えるポイント
- 4本柱は社会保険・公的扶助・社会福祉・公衆衛生
- 1961年国民皆保険・皆年金、2000年介護保険
- 日本は北欧型と大陸型の中間型とされる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。