PE8-026|公共・政治経済 対策問題
四大公害病の組合せとして正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜんそく
この問題のポイント
四大公害病の組合せを問う。原因物質・発生地域・訴訟の結果までがセットで問われる頻出事項。
解説
高度経済成長期、生産第一の経済活動は深刻な公害を生んだ。その象徴が四大公害病である。
水俣病(熊本県)は、チッソの工場排水中の有機水銀(メチル水銀)が原因。新潟水俣病(新潟県阿賀野川流域)も昭和電工の排水中の有機水銀による。イタイイタイ病(富山県神通川流域)は、三井金属鉱業の排出したカドミウムが原因で、骨がもろくなる病である。四日市ぜんそく(三重県)は、石油化学コンビナートの排出した亜硫酸ガスによる大気汚染が原因である。
患者らが企業を訴えた四大公害訴訟は、1971〜73年の判決でいずれも原告(患者側)が全面勝訴し、企業の責任が厳しく認められた。これが公害国会(1970年)や環境庁設置(1971年)など、公害行政の転換を後押しした。
原因物質(水銀・カドミウム・亜硫酸ガス)と地域の対応の入れ替えが定番の出題である。
ひっかけポイント
足尾鉱毒事件は明治期の公害で四大公害病には含まれない。水銀(水俣・新潟)とカドミウム(イタイイタイ)の入れ替えにも注意。
選択肢の確認
①「新潟水俣病・カネミ油症・四日市ぜんそく・薬害エイズ」
❌ 誤り。
カネミ油症・薬害エイズは食品・薬害の事件であり、四大公害病ではない。
②「イタイイタイ病・水俣病・森永ヒ素ミルク事件・スモン病」
❌ 誤り。
森永ヒ素ミルク事件は食品公害、スモン病は薬害であり、四大公害病の組合せではない。
③「水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜんそく」
✅ 正しい。
正解。四大公害病は水俣病(有機水銀)・新潟水俣病(有機水銀)・イタイイタイ病(カドミウム)・四日市ぜんそく(亜硫酸ガス)である。
④「水俣病・足尾鉱毒事件・イタイイタイ病・光化学スモッグ」
❌ 誤り。
足尾鉱毒事件は明治期の公害であり、光化学スモッグは1970年代の都市大気汚染で、いずれも四大公害病には含まれない。
覚えるポイント
- 四大公害病=水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜんそく
- 原因は有機水銀・有機水銀・カドミウム・亜硫酸ガス
- 四大公害訴訟はすべて原告勝訴(1971〜73年)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。