PE8-031|公共・政治経済 対策問題
日本が掲げるカーボンニュートラルの目標として正しいものはどれか。
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正解: 3
正解
2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする
この問題のポイント
カーボンニュートラルの意味(実質ゼロ)と目標年(2050年)を問う時事問題。2030年度46%削減との区別も重要。
解説
カーボンニュートラルとは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から、森林による吸収量や回収技術による除去量を差し引いて、全体として実質ゼロにすることをいう。排出を文字どおりゼロにするのではなく、「排出量マイナス吸収量=ゼロ」をめざす点が特徴である。
日本は2020年10月、菅義偉首相が「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、翌年には中間目標として2030年度に温室効果ガスを2013年度比46%削減する方針を表明した。この目標は、産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える努力を追求するパリ協定(2015年採択)に基づく、各国の削減目標(NDC)として国連に提出されている。
実現に向けて、再生可能エネルギーの主力電源化、電気自動車の普及、水素エネルギーの開発、炭素に価格を付けて排出削減を促すカーボンプライシング(炭素税・排出量取引)などが進められている。GX(グリーントランスフォーメーション)関連の政策も出題が予想される。
ひっかけポイント
「排出完全ゼロ」ではなく吸収量と相殺した実質ゼロ。目標年は2050年、中間目標は2030年度46%削減(2013年度比)と区別する。
選択肢の確認
①「2100年までに人口を半減させる」
❌ 誤り。
人口半減はカーボンニュートラルと無関係である。
②「2040年までに原子力発電を全廃する」
❌ 誤り。
原子力発電の全廃は目標とされていない。エネルギー政策では再生可能エネルギーの主力電源化などが掲げられている。
③「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」
✅ 正しい。
正解。日本は2050年までに温室効果ガスの排出を吸収量と相殺して全体として実質ゼロにするカーボンニュートラルを2020年に宣言した。
④「2030年までに石油の使用を完全に禁止する」
❌ 誤り。
2030年の目標は石油使用の禁止ではなく、温室効果ガスを2013年度比46%削減することである。
覚えるポイント
- カーボンニュートラル=排出と吸収で実質ゼロ
- 日本は2050年目標(2020年宣言)、2030年度46%削減
- 前提はパリ協定の1.5度目標
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。