PE8-040|公共・政治経済 対策問題
消費税の逆進性の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
所得が低い人ほど、所得に占める税負担の割合が高くなる性質
この問題のポイント
逆進性の定義を問う。税率は同じでも所得比の負担率が逆進的になる、という仕組みの理解が核心。
解説
消費税は、所得にかかわらず消費額に対して同じ税率で課される。ところが、低所得者は所得の大部分を生活必需品などの消費に回さざるを得ないのに対し、高所得者は所得の多くを貯蓄に回せる。
このため、所得に占める税負担の割合で見ると、低所得者ほど重く、高所得者ほど軽くなる。これが逆進性である。所得が増えるほど高い税率が適用される所得税の累進課税とは正反対の性質を持つ。
消費税は、景気に左右されにくい安定した税収が得られ、勤労世代だけでなく高齢者を含む幅広い層が負担する点で少子高齢化時代の財源に適するとされ、税収は社会保障財源に充てられている(1989年導入時3%→1997年5%→2014年8%→2019年10%)。
その一方で逆進性という公平上の問題を抱えるため、軽減税率や給付付き税額控除などの緩和策が議論される。「効率(安定財源)と公正(逆進性)」の対立軸で考える典型的な論点である。
ひっかけポイント
逆進性は税率が変わるのではなく、所得比で見た負担率が逆進的になるという意味。累進課税(所得税)との対比で問われる。
選択肢の確認
①「企業の利益が増えるほど税負担が軽くなる性質」
❌ 誤り。
企業利益と税負担の関係は法人税の論点であり、消費税の逆進性とは無関係である。
②「納税者と税の負担者が一致する性質」
❌ 誤り。
納税者と負担者の一致は直接税の説明である。消費税は納税者(事業者)と負担者(消費者)が異なる間接税である。
③「所得が低い人ほど、所得に占める税負担の割合が高くなる性質」
✅ 正しい。
正解。消費税は低所得者ほど所得に占める消費の割合が高いため、所得比で見た税負担率が低所得者ほど重くなる。これが逆進性である。
④「所得が高い人ほど、税率そのものが高くなる性質」
❌ 誤り。
所得が高いほど税率が上がるのは所得税の累進課税であり、逆進性とは正反対の概念である。
覚えるポイント
- 逆進性=低所得者ほど所得比の負担が重い
- 原因は低所得者ほど消費性向が高いこと
- 緩和策が軽減税率、対概念は所得税の累進課税
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。