WT-C3-02歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究C 諸地域の交流・再編(3) アジア諸地域とヨーロッパの再編

明の永楽帝が鄭和に命じた事業はどれか。

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正解: 4

正解

南海への大艦隊の派遣

この問題のポイント

永楽帝が鄭和に命じた南海遠征を問う問題。「15世紀初め・朝貢の勧誘・大航海時代に先立つ」という特徴で解ける。

解説

14世紀後半に成立したは、民間の海上交易を禁じる海禁政策をとり、周辺諸国とは朝貢と回賜(皇帝からの返礼)による国家間貿易だけを認めた。

靖難の役で帝位についた永楽帝は、明の威信を海外に示すため、ムスリムの宦官鄭和に大艦隊を率いさせ、1405年から7回にわたる南海遠征を行わせた。

艦隊は全長100メートル級ともされる大型船を含む数十隻、乗員2万人を超える規模で、東南アジア・インドを経てアラビア半島、さらにアフリカ東岸にまで達した。目的は征服ではなく、諸国に明への朝貢を促すことにあり、遠征後には多くの国の使節が明を訪れた。

この大遠征は、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓(1498年)よりも数十年早い。しかし明は財政負担などから遠征を打ち切り、海禁体制へ戻っていった。

ひっかけポイント
鄭和の遠征(1405年〜)とポルトガルのインド到達(1498年)の前後関係が整序問題の定番。目的を「征服・植民地化」とする選択肢は誤りで、朝貢の勧誘が正しい。

選択肢の確認

①「万里の長城の廃棄」
誤り。
明はモンゴルへの備えとして長城を大規模に修築しており、廃棄とは逆である。現在残る長城の多くは明代のものである。

②「科挙の廃止」
誤り。
明は科挙によって官僚を登用しており、科挙が廃止されるのは1905年の清末である。

③「キリスト教の布教」
誤り。
鄭和はムスリムであり、遠征の目的は諸国に明への朝貢を促すことで、キリスト教の布教ではない。

④「南海への大艦隊の派遣」
正しい。
永楽帝は宦官の鄭和に命じて1405年から7回にわたり南海遠征を行わせ、艦隊はインド洋を経てアラビア半島やアフリカ東岸に達した。

覚えるポイント

  • 永楽帝が鄭和に命じ1405年から7回の南海遠征
  • 艦隊はアフリカ東岸まで到達、目的は朝貢の勧誘
  • ガマのインド航路(1498年)より数十年早い

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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