BI-PAST-R8-ETHYLENE-CELLULOSE|生物 対策問題
図3では、エチレン処理後に縦向きのセルロース繊維が約70%へ増えた。セルロース繊維はその向きへの細胞壁の伸展を抑えることを踏まえた予想として最も適切なものはどれか。

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正解: 2
解き方
問題文で与えられた因果関係を鎖にします。エチレン処理により縦向きのセルロース繊維が増える→繊維の向きへの細胞壁伸展が抑えられる→縦方向の伸長が抑えられる→相対的に横方向へ肥大しやすくなる、という順です。『繊維の向きに伸びる』と逆読みしないことが要点です。
正解の根拠
「縦方向の伸長が相対的に抑えられ、横方向への肥大が起こりやすくなる」
縦向きの繊維が約70%へ増え、その向きへの伸展抵抗が大きくなるので、細胞の縦方向の伸長は抑えられます。その結果、胚軸が短く太くなるというエチレン応答とも整合します。
誤答の理由
- 「縦方向だけに伸び、細胞は細長くなる」:セルロース繊維はその向きへの伸展を抑えるので、縦向きの繊維が増えれば縦方向だけに伸びるのではなく、縦方向の伸びが抑えられます。因果関係が逆です。
- 「セルロース繊維が消失して、すべての方向へ無制限に伸びる」:図はセルロース繊維の向きの割合が変化したことを示しており、繊維が消失したことを示していません。また細胞壁がある以上、全方向への無制限な伸展も起こりません。
- 「エチレン処理によって細胞壁の向きは未処理と同じままになる」:未処理では別の向きが多いのに対し、処理後は縦向きが約70%に増えています。したがって、向きが同じままという記述は図と一致しません。
覚えるポイント
植物細胞の伸長方向は細胞壁のセルロース繊維の配向に左右され、一般に繊維の向きへの伸展は抑えられる。エチレンは芽生えの伸長抑制・横方向の肥大などに関与する。
共通テストでの解き方
実験問題で性質が文章として与えられたら、矢印で因果鎖を作ります。本問では『縦繊維↑→縦の伸展抵抗↑→縦伸長↓→太く短く』です。知識の暗記だけでなく、増減の向きを一段ずつ確かめると逆転の誤答を防げます。