KO3-021公共・倫理 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(2) 政治的な主体となる私たち

SNSを通じた情報接触で生じるフィルターバブルの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

閲覧履歴に基づく情報の選別により、自分の好みに合う情報ばかりに囲まれる現象

この問題のポイント

フィルターバブルの定義を問う問題。アルゴリズムによる情報の選別という仕組みと、世論の分断につながる影響を理解する。

解説

フィルターバブルとは、検索サイトやSNSのアルゴリズムが利用者の閲覧履歴や属性を分析し、その人が好みそうな情報を優先的に表示する結果、利用者が自分に都合のよい情報の泡に包まれて、異なる意見や視点に触れにくくなる現象である。
似た現象にエコーチェンバーがある。こちらはSNS上で同じ意見の人どうしがつながり、共鳴し合ううちに自分たちの意見が世の中の多数派だと思い込み、信念が極端化していく現象を指す。
これらは、意見の異なる人どうしの対話を前提とする民主政治にとって深刻な問題である。世論が分断され、フェイクニュースが仲間内で増幅されやすくなるからだ。
対策としては、意識して多様な情報源に触れること、自分の見ている情報空間が選別された結果であることを自覚することが挙げられる。

ひっかけポイント
フィルターバブル(アルゴリズムによる選別)とエコーチェンバー(同意見者の共鳴)は仕組みが異なる。「情報を平等に受け取れる」は現象の正反対である。

選択肢の確認

①「SNSの利用者がすべての情報を平等に受け取れるようになる現象」
誤り。
誤答理由: フィルターバブルは情報が選別されて届く現象であり、すべての情報を平等に受け取れるという説明は正反対である。

②「政府がインターネット上の情報をすべて削除する現象」
誤り。
誤答理由: 政府による情報の全面削除は検閲の問題であり、アルゴリズムによる自動的な情報選別であるフィルターバブルとは別の話である。

③「新聞の発行部数が増加してテレビの視聴率が下がる現象」
誤り。
誤答理由: 新聞やテレビの媒体間の盛衰はメディア環境の変化の話であり、フィルターバブルという情報選別の現象とは関係がない。

④「閲覧履歴に基づく情報の選別により、自分の好みに合う情報ばかりに囲まれる現象」
正しい。
正解。フィルターバブルは、アルゴリズムが閲覧履歴などから利用者の好む情報を優先表示し、異なる意見に触れにくくなる現象である。

覚えるポイント

  • アルゴリズムが好みの情報だけを表示する現象
  • エコーチェンバーは同意見者の共鳴による極端化
  • 世論の分断を招き民主政治の基盤を揺るがす

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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